こんにちは、暖淡堂です。
あと数年で還暦。それと同時に会社での定年を迎えます。
で、気になっているのが、その後の生き方。どうしても、その方面での読書が増えます。
今回は、和田秀樹さんの一冊。
40歳代から80歳代まで、それぞれ医学的見解を下敷きにして、納得できる生き方について書かれています。
今回学んだことを、ごく簡単に以下にまとめます。
40歳代
大脳の前頭葉の部分が萎縮し始めているそうです。前頭葉は感情などの抑制をしている部分。感情の老化が課題となる年代ですね。
また、この部分が萎縮して機能低下が起こると、新しいものを受け入れなくなってしまうとのこと。
例えば、自分の考え方に合う作者の本ばかり読むようになり、新しい作家の本は手にしなくなったり、新しい考え方を受け入れなくなったり。これを「保続」というそうです。
そのため、「頑固オヤジ」化し始めるのもこの年代。
自分はもう通り過ぎてしまいましたが、思い当たることもあります。
用心用心。
50歳代
ちょうど僕の年代。会社に勤めていると、役職定年というのがあったり、そもそも定年で退職する決まりです。その後、同じ職場で同じ仕事をしたとしても、それはシニア社員として再雇用された形。それまでとは違います。
人生の岐路でもあります。
健康診断の結果も目に見えて悪くなってくるのもこの年代。所見ありの項目が増えてきますね。
ただ、この検査での所見ありの項目のうち、きちんとした根拠のあるものは割合に少ないとのこと。
むしろ、コレステロールなどは、男性が年齢を重ねていくと減ってしまう男性ホルモンの原料。薬などで減らすことには意味がないそうです。
60歳代
日本の多くの会社は60歳が定年。僕が勤めている会社も定年は60歳。その後も希望すれば働き続けられるようですが、その場合もシニア社員としての再雇用。
これは想像以上に状況が変わるもののようです。
そこに向けての準備は60歳になるまでにしっかりとしておかないといけません。
僕の部署でも、シニア社員が僕の部下になるということが実際に起こっていました。その人とは尊敬を持って接してきましたが、相手はどう思われていたか。
実際に自分がその立場になるわけですので、今からしっかりと心の準備をしておかないといけないですね。
あるいは、独立するか、他の会社に再就職するか。
定年を迎えてから起業の準備をする場合、その多くはうまくいかないとのこと。
早めの準備が必要ですね。
間に合うかな。
親の死ということがあるのも、この年代が多いそうです。
遠くで暮らしている両親のこと、きちんと考えないと。
70歳代
健康的に一生を送れるかどうかの分かれ道が70歳代とのこと。体力的には、それまで積極的に身体を動かしていた人とそうでない人との差がはっきり出る年代らしいです。
女性には骨粗鬆症を発症する確率が高くなります。陽の光に当たること、運動を心がけることで予防になります。外を散歩するのが良いようです。
陽の光でシミなどができることを心配される方。薬などでシミは緩和できるようです。そこを気にするよりも、まずは骨を鍛えること、健康でいることを第一に考えるのが良いと思います。
認知症が自分の問題になってくるのも、この年代。認知症が発症したとしても、一気に悪化するのではなく、進行はゆっくりとしているようです。
なので、自分でできることもたくさんある状況。できることは自分でやるのが良いでしょうね。
それを続けることで、認知症のその後の進行がさらに緩やかになることが期待できます。
80歳代
堂々の高齢者。オールド・オールド。
老いを受け入れて、しっかりと生きていく年代ですね。
多くの人は何らかのレベルでの認知症の状態で生きることになります。それを本人も周囲も理解しているべきでしょう。
また介護に関連するさまざまな制度、施設などを遠慮せずに利用すること。
そうすることが、家族にも、自分自身にも余計な負担をかけないことになります。
さて、自分はどのように一生を終えるのか。
時間が出来てきたので、本気で考えないといけない時が来ているのかもしれません。
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「年代別 医学的に正しい生き方 人生の未来予測図」
和田秀樹 老いの準備は40代から
定年前後に出来た時間は、しっかりと今後のことを考えたいと思います。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
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