安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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【現代詩】「そこにいる」 滑らかにズレる時のイメージ 現代詩の試み

 

そこにいる

 

ふと、青空を見上げたとき

暖かい風に吹かれたとき

夏の海の匂いを嗅いだとき

妻の肩が僕の肩に触れたとき

娘が胸の中に飛び込んできたとき



僕の中から、何かがすっと滑り落ち



子供の頃

空を見上げていた

あの田んぼの畦道に流れ込む

自分はどこにいくのだろうか

胸の奥のなにかを震わせていたあの日に



きっと、僕はまだ

そこにいる

  

*****

 

風が強いですね。

こんな日には、ふっとずれて、そこに行けるような気がします。

 

 

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dantandho

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