安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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【現代詩】「行かない」 そっと離れている 現代詩の試み

 

行かない

 

人の集まるところには行かない

友だちの集まっているところには行きたくない

懐かしい人たちには会いたくない



ただ、あの風景には無性に会いたくなる

あの日の風に、また吹かれたくなる

あの夜聴いた歌に、また揺さぶられたくなる



だけど、僕は〝ここ〟にいる

いつも、うろついているが

一歩ずつ、歩いている



汚れた、手垢のついた

「ありのままの自分」など

もう引っ張り出す必要はない



だから

もう、行かない

  

*****

 

あの日の空の下に立つと、そのままで、ありのままの自分になるような気がしています。

その、あの日の空は、もうずっと昔から探し続けているのですが、まだ会えていません。

なので、僕はもう、その日の空の下の自分であり続けるしかありませんね。

 

 

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dantandho

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