落ち着いている
姿のよいひとは、落ち着いている。
世の中がざわざわしていても、右往左往しない。
大声で騒ぐ人たちが周囲にいても、まるで別のものを聞いている。
ずっと遠い過去から、多くの人たちによって伝えられてきた、大切な言葉に耳を澄ませているのだ。
だから、狭い地域の、決まった顔ぶれの、その時だけしか通用しない物言いには心を動かされない。
それが、その狭い地域で、決まった顔ぶれの仲間たちに、その時だけ影響力をもっている人の言葉であれば、なおさらである。
友達は大切にするが、あまり多くの友達を作ろうとしない。
むしろ一人でいることを好む。
それは、大切な友達を、「友達」という一括りにして扱ってしまうことを避けるためでもある。
一人一人、名前をもった人間であることを忘れないためでもある。
そして、そのひとに対して、大切な自分であるためである。
一括りにした「友達」に対する「自分」など、作り上げた架空のなにかでしかない。
そんな「自分」になるくらいなら、一人きりでいることを選ぶ。
年相応のスタイルをしている。
流行を追わない、それでいて古すぎもしない。
若過ぎないし、老け込み過ぎもしない。
年齢に相応しい見た目をしている。
意識しているのではなく、自然とそうなっているのだ。
それは、ただ年を取っているのではなく、成熟している証でもある。
姿のよいひとは、年相応の成熟をし、落ち着いているのだ。
*☺☺☺☺☺*
落ち着いている【姿のよいひと】
いつからか、年相応という言葉の意味を考えるようになりました。自分は、自分の年齢にちょうどいい成熟の仕方をしているのかな、って。
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