こんにちは、暖淡堂です。
簡単に作品を紹介すると以下のようになります。
関ヶ原の戦、大阪冬の陣、夏の陣を生き延び、外様ながら信州松代藩の藩主となった真田信幸。
京都に住む才女お通の方との心の通い合いを軸に、松代藩主となるまでの半生記(信濃大名記)。
九十歳を過ぎ、隠居生活を送る真田信幸ではあるが、御家存続の危機に立ち上がる(錯乱)。
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大作「真田太平記」の後日譚にあたりますが、池波正太郎初期の作品集です。
「真田太平記」を読み終わって、ちょっと「真田」ロスの状態だったので手にしてみました。
で、一気に読んでしまいました。
真田昌幸とその子の真田信幸、真田幸村の兄弟のうち、九十歳を超える長寿を全うした真田信幸の生涯を、池波正太郎はその多くの著作の中で、様々な形で描いています。
いずれも味わい深く、大人の読書には、池波作品は欠かせないな、とあらためて思った次第。