安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを」 清原深養父 短い夏の夜を愛しむ

百人一首第36番目の歌の作者は清原深養父きよはらのふかやぶです。

三十六歌仙の一人です。

 

今回は清原深養父について紹介します。

 

清原深養父とは

生没年ははっきりしません。平安時代中期の人です。

官位は従五位下。晩年は洛北に補陀落寺を建立。自らそこに隠棲したようです。

古今和歌集に17首、それ以降の勅撰和歌集に41首選ばれています。

琴の名手でもあったようで、清原深養父が弾く琴の音を聞きながら藤原兼輔紀貫之が和歌を詠んだようです。

 

時代背景

古典作品や時代小説などを読んでいると、いろいろな月の呼び方がでてきますね。

上弦の月下弦の月、などはよく目にします。

月齢とその時の月の呼び方をまとめてみたいと思います。

 

月齢:0 呼び方:朔

月齢:3 呼び方:三日月

月齢:7 呼び方:上弦の月

月齢:11 呼び方:十日余りの月

月齢:13 呼び方:十三夜の月

月齢:15 呼び方:望月(満月)

月齢:16 呼び方:十六夜の月

月齢:17 呼び方:立ち待ちの月

月齢:18 呼び方:居待ち月

月齢:19 呼び方:寝待ちの月

月齢:22 呼び方:下弦の月

月齢:23 呼び方:二十三夜の月

 

百人一首の歌

歌:夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ

歌の意味:夏の夜は短く、まだ宵のうちに明けてしまった。これでは月はまだ西の山にまで辿り着けなかっただろう。あの雲のどこかに宿っているのではないか。

 

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「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを」 清原深養父

短い夏の夜を愛しむ

 

夏は夜。月のころはさらなり、やみもなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。

〜〜(枕草子)。

平安時代の人は夏を愛していたようです。

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

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dantandho
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