還暦記:暖淡堂

還暦前後の日々の記録を中心に

「山川に風のかけたるしがらみは」 春道列樹 見立てで歌う秋の彩り

百人一首第32番目の歌の作者は春道列樹はるみちのつらき

平安時代前期の歌人でした。。

 

今回は春道列樹について紹介します。

 

春道列樹とは

生年は不明、没年は920年とされています。

910年に文書生となり、その後太宰大典となり、さらに壱岐守に任じされましたが、赴任前に亡くなったようです。

最終官位は従六位下壱岐守。

 

文書生とは、大学寮で史書や詩文などをテキストとして用いた研究や教育を行っていた人たちのようです。

中心となった書物は「史記」、「漢書」、「文選」など。

漢文や漢詩の知識は豊富な人だったと思われます。

そのような人も、和歌が盛んになると、その才能を発揮しました。

国風再興の勢いは大きかったのだと思われます。

 

時代背景

10世紀以降(901年〜)になると、地方の豪族たちが所持していた土地を、名目的に中央の有力者や寺院の土地とし、有力者や寺院を領家と仰ぐ形にすることで、自分たちの土地の独立性を確保しようとしました。

これが寄進地系荘園と呼ばれるものです。

中央の有力者や寺院はそのようにして自分にしたがう形の豪族を確保し、また年貢の一部も差し出されるので、彼らにとっても有利な状況でした。

しかし、国家からすると、これらは違法な状態。なんどか荘園整理令を出し、取り締まりをしようとしましたが、うまくいきませんでした。

荘園整理令の一番の抵抗勢力藤原北家。これでは、どうにもなりませんね。

藤原北家がますます強くなるわけです。

 

百人一首の歌

歌:山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり

歌の意味:山川に風がかけたような柵(しがらみ)は、流れきれずに留まっている紅葉の葉であったのか。

 

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「山川に風のかけたるしがらみは」

春道列樹 見立てで歌う秋の彩り

 

春の桜、秋の紅葉は平安歌人の好んだもの。

季節を目で見て、それを見立ててさらに愛したようです。

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

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