2010年7月末頃の続き。
インドに出張して訪問した大学の学生が、僕がマネージャーをしていた研究施設を訪問した。
まだあちらこちら工事中だったが、一通りみて、それなりに満足してくれたようだった。
その学生は、数ヶ月後にはタイに来て、僕たちのメンバーの一員に加わった。
ムンバイの工科大学に通っていた学生で、博士の学位を持っていた。
裕福な家庭で育ったようだった。
タイには家族同伴で来るとのこと。
それなりの広さの家を探してあげることになった。
この頃、週末にバンコクのフジスーパーの2号店に行ってみた。
日本の食材、中華の食材などがたくさんあった。
甘くない醤油やマヨネーズが入手できることがわかった。
どれも日本製で、ちょっと高めだったが。
それでも、甘くない醤油というのがとても欲しかったので、それを見つけてからは繰り返しフジスーパーに通うようになった。
甘くない醤油を買って、最初に作った料理がすき焼きだった。
今思えば、現地の甘い醤油でも問題なかったような気もする。
フジスーパー2号店のある建物には東京堂という書店が入っていた。
それなりにまとまった規模の日本の書籍を扱う書店だった。
ここにも何度か通うことになった。
出入り口のところにスターバックスのスタンドがあった。
買い物をした帰りには、ここで家族それぞれ飲み物を買った。
それもまたバンコクに出かけた時の楽しみになった。
時々激しい雨の降る季節になっていたが、天気が良くなると海岸沿いにあるスカパープ公園に遊びにいった。
娘は一輪車やインラインスケートで公園の中を走っていた。
僕や妻はキャッチボールをしたり、公園内を散策したりした。
夕方は、海の方角に陽が沈んだ。
夕焼けに染まる公園の木々が、とても綺麗だった。
その頃の写真を見ると、家族でのんびりと過ごしていたときに感じた、柔らかな海の匂いを思い出す。
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