旋 回
しかし 朝目覚めたときには 確かにそれは重たかった それが 背中から ずるりとはがれ そのまま ずるずると落ちていった あるいは 自分の身体が ふるふると震えながら 浮かび上がったのかもしれない
その鉄と石の塊が 柔らかいのは とても 滑らかに動く 精密機械だから 骨のしなやかさに 肉が追いつけないのは それが 温かいから しかし 今 それも 脱ぎ捨てた それが かりに 事故であったとしても
静寂の空間をめぐる軌道 螺旋 細くしなやかな線は 差し出した指先から こぼれる 吹き出す それは 点を 呑み 平面を 穴だらけにする 螺旋 冷たい その線に あるべき 表が こぼした点を 囲む
![]() |
新品価格 |
【現代詩】「旋 回」 人造人間の見る夢のイメージ
現代詩の試み
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
![にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ](https://b.blogmura.com/poem/modernpoem/88_31.gif)
にほんブログ村
![PVアクセスランキング にほんブログ村](https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11118659.gif)