水 車
水が上から下に流れ落ちる時のポテンシャルエネルギーを、水車を使うことで運動エネルギーに変換している。そんな仕組みを人は昔から使っていた。自然を汚さないし、炭酸ガスも出さない。とてもクリーンなエネルギーの利用の仕方だと思う。
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自然に流れているものからエネルギーをもらう。それが穏やかな、綺麗なエネルギーの使い方。わざわざ掘り出したものの寿命をさらに加速して、多くのものを無駄にするエネルギーの使い方は、その他のものの寿命を短くしてしまっている。
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便利さは、多くのエネルギーの無駄遣いの上に成り立っている。その結果、私たちの暮らす世界が、ゴミだらけになっている。大気中には、使えない排出物がどんどん蓄積されている。それは臭わないが、私たちの首をゆるく締め付けている。
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いったいいつから私たちは、こんな資源の無駄遣いを始めてしまったのだろう。その量は増え続け、今では莫大な量を使わないと今の生活が維持できなくなっている。もうそろそろいいのではないか。コットン、コットンと水車が回る音を身近に聞く生活の場を、少しずつ増やしていっても。
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【現代詩】「水 車」
循環するものを抜き取ることのイメージ
現代詩の試み
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