この本の発行日を見て「しまった!」、と思いました。
2020年10月10日。
この並びの美しさ。
自分も何かをしておけばよかった。
それはそれとして。
この本では、我々が常識と思っていることを、公表されている統計データをもとに検証し、その思いがたんなる思い込みであることを証明していきます。
特に印象に残った思い込みと検証の結果は以下になります。
日本人はリスクが嫌い
日本人は世界でもトップクラスのギャンブル好き。
パチンコを始め競馬、競艇、競輪などに月給をつぎ込んでしまう人は想像以上に多いようです。
これらに使うお金を消費者金融から借りている人は、労働者人口の7人に1人。
例えば、会社の部署であれば、数人はいる計算になります。
ギャンブル用の機器の台数も、日本は世界で突出しています。
主にはパチンコ台のようですが。
中国の品質は悪い
中国で生産される食料品に対する根強い不信感がありますね。
マクドナルドに関係して起こった事件の印象が強いのだと思います。
比べるとアメリカやタイ、インドネシアなどは心理的な抵抗感が少ない。
しかし、これも思い込みのようです。
各国からの輸入数量のうちの違反品の率はタイの0.4887%が一番多く、次いでアメリカの0.2105%、中国はそれらよりも少なく0.1689%(数値はいずれも本文中から引用)。
データ的には、中国品はアメリカ品よりも基準値を違反するものが少ないのが現実のようです。
都会から有名人が輩出される
筆者の坂口さんは面白い統計をとっています。
Wikipediaの項目になっている著名人の人数を出身地ごとに集計しています。
その結果、人数が多かったのが、関東では千葉県、神奈川県、埼玉県、群馬県、山梨県、関西では奈良県、京都府、滋賀県、愛媛県。
その他でダントツに多いのが沖縄県。
東京都や大阪府は数値的には北海道と同レベル。
これらのことから、大都市に行くことができる距離感のところの人たちから有名人が生まれるといえそうです。
夢に近い場所で、有名人の卵が育つということでしょうか。
坂口孝則 「稼ぐ人は思い込みを捨てる」
統計データで検証する日本の常識
ごく初歩的な統計を最近学びました。面白いです。
勢いで総務省統計局のメルマガを登録してしまいました。
面白い統計結果があったら、ここで紹介したいと思っています。
またお立ち寄りください。どうぞご贔屓に。