安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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シラチャ市内にもあったダイソー 日本人学校生徒家庭の御用達 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

シラチャ市内にあったダイソー



上の写真、2010年頃の、シラチャ市内にあったダイソーの入り口です。置いてあった商品もほぼダイソーのものと同じだったので、きっとダイソーです。(自分を納得させるような書き方になってしまいました)

で、ここはよく行きました。日本人学校は、日本の学校とほぼ同じことをやっているので、日本とほぼ同じものが必要になります。

必要になるものの例は以下になります。

 

  • 筆、墨汁:習字の授業用
  • 紅白帽、ゼッケン、お名前シール:運動会用
  • ぞうきん:長期休み明け

 

これらは現地の文具屋さんでは扱っていません。が、このダイソーにはありました。で、休み明けには必要になるので、自分で作れない(作らない)人はダイソーに買いにいきました。それでも、複数の家庭がダイソーに買いに行くので売り切れになることもあったみたいです。

で、駐在員の奥様軍団(シンジケートのような)の情報網を介して、ダイソーのぞうきんが取引されてもいました。

それでも入手できない人は、日本に出張するご主人に買ってきてもらったりすることもあったみたいで。

それすらできなかったご家庭では、現地のタオル(大きくて厚い)を折りたたんで、手で縫って、ぞうきんにしたりしていたようです。

 

きっと、学校ではそこまでは要求していなかったのかもしれませんが。

 

 

シラチャ市内にもあったダイソー

日本人学校生徒家庭の御用達 

【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

 

ダイソー、ロゴがちょっと違うのが気になりますね。

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

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【現代詩】「湧出/滑落」 何かと何かとのずれに染み出したものに意味を見るイメージ 現代詩の試み

現代詩

 

 

湧出/滑落

 

 

 (…暗い底でゆれる… 

 (…群れる紐…

 

     (…不意の摂動に苛立ち…

        層状の「今」を埋める

     (…微少の力達を…

        浮かび上がらせた

     (…そのいくつかが他を喰い…

        膨れ上がり

     (…渦を巻き…

        煮えた脂を滴らせながら

    (…立ち上がり…

       そこ、ここ、で崩れ落ちる 

   (…再び均衡の偽装のもと…

      静まり返る界面 

   …ざわざわと細波立ち…

  無数の顔の影が現れ

  (…ここ、は…

   (…ここ、は…

    /と、つぶやき始める、と/

「底」が泡立ち

強く撓る紐の群/乳状突起が

重畳するいくつもの層を突き破り

(匂う口を開け…

 (顔に食らいつき…

(裏面から炸裂し…

 (紐を追いこして吹き上がる蝶の群…

(渦を巻き…

/・静 止・/

/・逆転する 加速度・/

/・軋みながら雪崩れる紐の群・/

/・「底」に向かって・/

/・収縮する・/

 

界面に残る無数の穴/語られた言葉が

ゆるやかに凍結し「過去」に滑り込み

また滲み出る 

     「顔/今」 

 

 

*****

 

「言葉」はどこから来るのか。

それは何かから生まれるのか。

それは、意味を運ぶのではなく、何かと何かとのずれを埋めるために、滲み出すものではないのか。

それに意味があると思い込むのは、すでに遠ざかりつつあるものの感触を覚えているからに違いない。

 

【現代詩】「湧出/滑落」

何かと何かとのずれに染み出したものに意味を見るイメージ

現代詩の試み

 

言葉は、意味の乗り物でしょうか。

もっと違う、何かと何かのズレのスキマに滲み出した汚れのようなものではないのでしょうか。

汚れにしか過ぎないものに、私たちは頼りすぎているのかもしれません。

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

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「かくとだに えやはいぶきの さしも草」 藤原実方朝臣 赴任先の陸奥で事故死

百人一首第51番目の歌の作者は藤原実方さねかた朝臣あそんです。

この人も三十六歌仙の一人でした。

 

今回は藤原実方さねかた朝臣あそんについて紹介します。

 

藤原実方朝臣とは

生年不詳、没年は999年。

この歌は、女性に初めて贈った歌だったようです。

それが、とても技巧を凝らした歌になっています。

反語や掛詞が続いて使われています。

 

ちなみに「さしも草」とはもぐさのこと。

お灸につかうもぐさですね。

これが燃えているくらいに熱い思いを抱いている、ということ。

 

最期は陸奥の地で迎えます。

陸奥への赴任は左遷であったようです。

左遷のきっかけは、和歌に関する諍い。

一条天皇の見ているところで藤原行成と口論になり、行成の冠を実方が掴んで投げるという出来事がありました。

これが一条天皇の怒りを買い、陸奥へ左遷。

ただし、赴任にあたって一条天皇から多大な餞別も受けていたようで、左遷とは言えないという見方もあるようです。

 

藤原実方は任地の陸奥で亡くなりましたが、死因は事故。

乗っていた馬の下敷きになったそうです。

 

後、この地を訪れた西行が、藤原実方の墓を見つけて、次の歌を読んでいます。

 

朽ちもせぬその名ばかりをとどめおきて枯野のすすき形見にぞ見る(山家集

 

時代背景

藤原実方陸奥への赴任先の業務には砂金の調達が含まれていました。

奥州は金で栄えた地域でもありましたね。

その地で、事故で亡くなった。

なんとなく、ミステリーっぽいものを想像してしまいます。

 

japan-heritage.bunka.go.jp

 

百人一首の歌

歌:かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを

歌の意味:これほどに恋しているということさえ伝えることができません、あなたは知らないでしょう、燃えるもぐさのように熱いこの思いを。

 

https://item-shopping.c.yimg.jp/i/j/bookfan_bk-4044072183

 

「かくとだに えやはいぶきの さしも草」 藤原実方朝臣

赴任先の陸奥で事故死

 

藤原実方のお墓は、現在は現地の竹林のなかにあるようです。

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

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