関門海峡
水面が、早朝の陽の光を映して輝いている。
穏やかな海面のすぐ先に、対岸が見えた。
近いのだ。海底の隧道を使えば歩いて渡れる。
その、ほんの少し先に渡ることを拒まれた一族がいた。
権門を誇った人たちだった。
その多くが、この海に消えたという。
それからいくつもの時代が過ぎた。
海峡は変わらずに光を照り返している。
【現代詩】「よく晴れた朝に」
次の季節は常にすでにすぐそばにきているイメージ
現代詩の試み
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