
こんにちは、暖淡堂です。
太宰治の小説「津軽」を今年も読みました。
ここ数年は、年に1回、大体夏の少し前の時期に読んでいます。
なんとなく、この季節になると、読みたくなって、書棚の文庫本を手に取ってしまいます。
最初に読んだのが22歳ころ。
それからもう、数え切れないくらい、「津軽」は読んでいます。
手元にある文庫本は、おそらく5冊目くらい。
それも、だいぶん読み込んだ感じの風合いになってきています。
「津軽」はおすすめです。
小説として、とても軽妙な語り口の作品で、誰でも楽しめると思います。
また、太宰治作品に興味はあるけど、どの作品から読み始めたらいいか迷っているような方にもおすすめ。
「人間失格」や「斜陽」、「走れメロス」などから入る方も多いかもしれません。
ただ、それらの作品ではあまり書かれていない、太宰特有の「可笑しさ」は、「津軽」にはたくさん盛り込まれています。
第二次世界大戦中の昭和19年の5月末から6月上旬の頃。
太宰治は、津軽風土記の執筆の依頼を受けていて、その取材のため、故郷の津軽を数週間かけて旅します。
その期間中に、太宰は生まれてからの自分の生活をふりかえり、さらに、その期間中に忘れ得ない経験をさせてくれた人々との再会を果たします。
学生時代の友人との再会の場面では、笑って、泣ける記述が多くなっています。
ラストで再開する人物と、そのエピソードにも、胸が熱くなります。
僕は、太宰治作品の中では、この「津軽」がベストだと思っています。
「津軽」という土地、僕はまだ一度も行ったことはありません。
北海道出身なのですが、まだ訪れる機会がなくて。
下北半島の方には行ったことがあります。
その時に、足を伸ばしておけばよかったな、と、ちょっと後悔しています。
太宰治作品の多くは、青空文庫で読むことができます。
無料で作品丸ごと読むことができます。
こちらで試読してみることから、太宰作品の世界に入ってみてはいかがでしょうか。
*☺☺☺☺☺*
暖淡堂が22歳の頃、最初に購入した文庫本はこちら。
太宰治「津軽」を今年も読みました

dantandho
