
辛い日々が長く続くほど。
この辛さが解消するのは、それと同じくらいにずっと先だと思ってしまう。
そして、まだまだ耐えないといけないのか、と、気持ちを重たくしてしまう。*
抱えていたものを置いてみる
辛さをすぐに解消する方法はないのかもしれない。
辛さの原因を、遠くに捨ててしまうことも難しい。
しかし。
足元に置くくらいのことはできる。
足元に置いて、ちょっと手を離して、近くから眺めてみることは可能だ。
眺めてみると、ずっと抱えていたときとは違って見える。
見る角度が違うのだから当然だ。
それに、裏側があることを思い出す。
底もある。
何よりも、全体の大きさが大体わかる。*
大きさがわかると抱え方が変えられる
実際の大きさ以上に感じていたので、本当の重さ以上の力をいれて抱えていたのではないか。
形がわからないまま、闇雲に抱えていたので、やりきれない不愉快さを溜めていたのではないか。
それが、抱えていたものの形を見るだけで、かなりの部分が解消される。
次に抱える時は、こうしよう、ここを持とう。
そう考えられるようになる。
横に置いて眺めるということには、こういう効果がある。*
変えられない、は思い込み
重たいものをずっと持たされていると、それをこの先もずっと持っていないといけないと思ってしまう。
それは、思い込みだ。
自分で思い込んだか、他人に思い込まされたか。
他人や周囲の環境を変えるのは大変だし、ほとんどうまくいかない。
自分を変えるのだって、簡単ではない。
ただ、今抱えている重たいものを、ちょっとだけ置いてみるのは、それほど難しくない。
置くつもりがなくても、置いてしまっていることだってある。
それに気づいて、慌てて持ち上げることだってある。
そんな時は、チャンスなのだ。*
抱え上げたときには違うものになっている
置いておくことができたということに気づくこと。
いつも身体にくっついていて、まるで自分の一部だったかのようだった、その重たいものも、しばらくならば置いておくことができた。
それは、自分の一部ではないから。
自分とは違うものだから。
それに気づいたら、その重たいものが、何か別のものに変わりつつある。
それが実感できるだろう。*
*☺☺☺☺☺*
辛さはなくならないけど、横に置いて、眺めることはできる
横に置いてみることで、辛さの原因との付き合い方も、見通しが立つ。
誰かに相談するときの、要点がわかりやすく伝えられるようになる。
置いてみればいいのだ、重いものなど。
- 暖淡堂書房の書籍から -

dantandho