安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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サッポロビールジャイアンツの思い出

昭和58年、18歳の春から始まった学生時代は、ビールと過ごした時代でもあった。
もともと大学入学前からビールは飲んでいたが、それは大学入学後に比べると穏やかなもの。
18歳からのビールとの付き合いは、もっと深く、激しいものであった。

 

新入生歓迎会で、生まれて初めてビール瓶1本そのままを手にしての一気飲みを経験した。
一気飲みはその後も、様々な場面で挑んだが、勝敗はやや勝ち越しくらいで、途中放棄ということもよくあった。
友人の中には負け続け、その腹いせか、逆噴火という対抗技を使うものもいた。


飲み会が増えると、周囲にいるものも慣れてきて、逆噴火の気配を感じると退避できるようになる。
もちろん、逃げ遅れると、すこし大変な目に遭う。
それもまた、学生時代の飲み方の彩りでもあった。

 

自室や友人の下宿部屋で飲むことも多かった。
そのときに、必ず用意したのがサッポロビールジャイアンツ。
ほぼ2リットルくらい入っている大瓶で、最低1人1本は飲んだ。
この前後に普通の大瓶を使って、ビール摂取量の調整を行った。

 

サッポロビールジャイアンツを飲むときは、どうしても飲み方が早くなる。
ぬるくなる前に飲みきってしまいたいからだ。
酒飲みの友人と飲むときであれば、ジャイアンツ瓶の1本目は10分くらいで空になる。
つまみなど、ほとんど食べずに、勢いで飲んでしまう。
そして2本目。
このときに、もし別の友人が部屋に入ってきたなら、この2本目も10分くらいで空になる。
その後は、普通の大瓶で流す。

 

まだ飲み足りなければ、ワリッカや大五郎などに進むか、一升瓶に入ったワインを飲む。
そして、落ち着いた頃に、冷えたビールで締める。
そんなコースのことが多かった。

 

飲み終わった後には、空瓶が残される。
それが、自分の部屋や友人の下宿にたまる。
それを定期的に酒屋に持っていく。
それも、大概は二日酔いの午前中だったりする。
酒屋に瓶を返却すると、保証金が戻ってくる。
サッポロビールジャイアンツの瓶は、保証金が高かったように記憶している。

 

北国のよく晴れた日の午前中、空き瓶どうしの当たるカチンカチンという音をさせながら、とぼとぼと歩いたことが何度あるだろうか。
間違いなく、そのときは、もう酒は控えないとなあ、なんて考えていたはずだ。

 

*****

 

昭和の思い出である。
もう40年以上前のこと。
現代では不適切な行為ではあるが、覚えているままに書いた。
ご寛恕いただけると幸いである。

 

*☺☺☺☺☺*

 

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dantandho


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