今と比べると、僕が子供の頃(昭和40年代)は今よりもずっと雪が多かった。冬になると道路は雪に埋められた。降り積もった雪を足で踏んで固めた細い道を、近隣の人たちは共同で使っていた。
自動車は走れず、大きな荷物を運ぶ時などは馬車を使ったようだ。祖父が馬車を操っているところを写した写真が実家にあった。子供の頃、家に馬がいた記憶はないので、僕が生まれる前のことだろう。
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北海道の気象データ(明治から1979年)によれば、降雪の一日最大が102cm(昭和45年、帯広)、積雪の深さの月最大が312cm(昭和45年、倶知安)とのこと。僕が5歳の頃ですね。雪が多かったようです。
北海道で馬といえば道産子。これは北海道和種馬の通称です。この道産子は、そもそもは北海道の在来種ではなく、本州から連れて来られたもの。ニシン漁などで使うために連れて行ったようですが、人が引き上げる時には馬たちは置いてけぼりだったようです。そんな馬たちが現地で生き延びたのが道産子の始まり。当時はオオカミやヒグマなどに襲われたりもしたでしょうね。
参考文献
北海道大百科事典、昭和56年(1981)8月、北海道新聞社。
冬は今よりもずっと雪が多かった 豊沼-砂川(四)
昔は馬を酷使したようです。
北海道は人にとっても馬にとっても過酷な土地だったのでしょう。
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