こんにちは、暖淡堂です。
京極夏彦さんのファンです。
「姑獲鳥の夏」で衝撃を受けて、その後、ずっと読み続けています。
一時期タイに住んでいて、その間入手しにくかったので途切れてしまっていますが、大体新刊が出ると手に取って読んでいます。
で、京極夏彦さんの作品で改めてハマったのが「巷説百物語」のシリーズ。
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刊行直後に購入してすぐに読みました。
平成11年(1999年)なので、もう20年以上前のことですね。
これを先日読み直しました。
読み直すきっかけになったのが、気になっていた「遠巷説百物語」をついに読んでしまって、改めて「又市ロス」の気分を思い出したからです。
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読んでみて、「又市ロス」をこじらせてしまいました。
さらに大事件が起こりそうな伏線を残したまま終わっています。
で「巷説百物語」から順番に、シリーズ全巻を読み直して、最後にまた「遠巷説百物語」で終わったというわけで。
もうずいぶん前に読んだ「巷説百物語」の内容は、ほぼ完全に忘れていました。
新刊の本を読んだような感じです。
京極夏彦さんの新しい作品を手に取ったのとほぼ同じ。
で、驚いたのが、たった一月ほど前に読んだ「遠巷説百物語」が、細部はもちろん、おおまかな筋さえ忘れていて、とても新鮮な気分で読めたこと。
しかし、筋も背景も、とてもよく理解できて、面白さ、味わいはずっと増していました。
加齢のせいですね。
これって、とてもよいことのような気がしています。
今の蔵書を大切にしていると、少しずつ中味が未読の新刊と同じものに変わっていってくれているのと同じですね。
書棚ワンダーランド。
定年後は、日々できる仕事をゆっくりと続けながら、読書をしたいと思っています。
その時に、今の蔵書は、長く長くつきあえる友になっていることでしょう。
物忘れも、悪いものではないですね。またお立ち寄りください。どうぞご贔屓に。

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