安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

*本ブログにはスポンサーによる広告が表示されています

【現代詩】「覚醒/巻き込み」 「私」以外のものからの距離が「私」の形を決めているイメージ 現代詩の試み

人との距離感



 

覚醒/巻き込み

 

 

「私」は多くの犯罪者を探りだした探偵であった。「私」が、自らの正義で裁いた多くの顔が、「ここ」の遠い周縁部を埋めている気配が届く。生きているもの、すでに死んだもの、あったこと、なかったこと、あってもよかったこと、ありえなかったこと、なかったはずのこと。すべて、「私」が、「ここ」にいて裁いたのだ。それらは遠い野生の涯にいて、「ここ」に怨恨の襞を送り続けている。 

 

*****

 

「私」は全てのものを理解する。

 

全てのものを解釈し、名付ける。

 

そうすることで「私」ではないもの全ての形を決める。

 

その後で、「私」でないもの全ての中にある空洞としての「私」を見つける。

 

初めからあったものであるかのように。

 

 

雪の処方箋 (暖淡堂書房)

新品価格
¥400から
(2023/1/24 21:14時点)

 

【現代詩】「覚醒/巻き込み」

「私」以外のものからの距離が「私」の形を決めているイメージ 現代詩の試み

 

自分自身の形をどのように理解しているのか。

そんなことを考えながら書いた詩です。

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

f:id:dantandho:20210924172547j:plain

dantandho

にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村

 

PVアクセスランキング にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村