安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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「恋すてふわが名はまだき立ちにけり」 壬生忠見 内裏歌合での名勝負

百人一首第41番目の歌の作者は壬生忠見です。

この歌は40番目の平兼盛の歌と、村上天皇の内裏歌合で優劣を競ったもの。

村上天皇平兼盛の歌を勝ちとしましたが、いずれの歌も優れていたため、後世に名勝負として伝えられました。

 

今回は壬生忠見について紹介します。

 

壬生忠見とは

生没年不明。

役職は摂津大目との記録があります。

さかんとは国司の役職。

国司の役職は上から使、守、介、掾、目となっていて、目は従八位下の位階のものでした。

壬生忠見は高位の人ではなかったようです。

それでも勅撰和歌集には36首入っています。

歌の才能は広く認められていました。

 

時代背景

村上天皇の内裏歌合が行われたのが960年。

中国大陸では五代十国の混乱の中から宋が抜け出します。

その後、20年ほどをかけて、中華の統一を進めます。

唐の末期から五代十国にかけて、中国の周辺部にいた多くの民族がそれぞれ力をつけて、国家を立ち上げました。

宋が建国した頃も、北部の契丹族による遼は大国として存続していて、遼との関係構築に力を注ぐ必要がありました。

 

 

dantandho.hatenadiary.com

 

 

百人一首の歌

歌:恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか

歌の意味:私が恋をしているという評判がもう立ってしまった、まだひそかにあの人を思い始めたばかりだというのに。

 

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「恋すてふわが名はまだき立ちにけり」 壬生忠見

内裏歌合での名勝負

 

この時期、中国大陸の混乱は次第におさまりつつあります。

日本では藤原氏の権勢の絶頂期を迎えますね。

その周辺部分では、地方で武力を背景にした新たな勢力も成長を続けています。

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

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