こんにちは、暖淡堂です。
最近、漢字の入力時間がとても長くなっています。
それも、変換候補になかなか出てこないような漢字ばっかりで。
出てきても、そこからさらに旧字体を探したりして。
それもこれも、それなりに楽しんではいるのですが。
で、今回読んだのが次の2冊です。
漢字の部首についてのエッセイで、どれもとても面白いです。
漢字は殷の時代に使われるようになり、少しずつ形を変えて現代に至っています。
この2冊を読んで、えっ、そうなの、と思ったことは以下になります。
漢字が属する部首や総画数は辞書によって違うものがある
漢和辞典が使いにくく馴染みにくい理由が、国語辞典(50音順)や英和辞典(アルファベット順)のような統一されたルールで漢字が並んでいないこと。
どうしても索引をつかって探さないといけません。
それでも、音読みでも訓読みでも、読み方がわかっていたらそんなに難しくありません。
難しいのが、目の前に漢字はあるが、その読み方がわからない、という場合。
これはもう部首索引を使うか、総画数で調べるしかない。
このとき、辞書によっては同じ漢字でも所属する部首が違うことがある、総画数が異なったりする、ということがあるようです。
この背景には、漢字の現在の形が、どのような経緯でできたのかについての解釈が複数あるから、とのこと。
こうなってしまうと、まずは今手元にある漢和辞典に、なによりも慣れて使いこなすしかありませんね。
一つの辞書に慣れ親しんでも、別の辞書に乗り換えたときには戸惑うかもしれません。
幸いなことに、特別な場合を除いて新しい漢字というのはあまり出てきませんので、使い慣れた辞書を大切に使おうと思っています。
「法」に「氵」がついている訳
エッセイで紹介されている部首に関する話はどれも面白いのですが、ここでは一つだけ紹介します。
「氵」は水に関係する字を作るときに使われます。
この「氵」、「法」にもついています。
「法」が水に関係しているとは、ちょっと考えにくいですよね。
「法」の古い形が「灋」。
この旁にある「廌」は羊に似た動物のようです。
一説に、この動物は裁判の場で嘘をついた人を角でついたとのこと。
その人を水(氵)に流す(去)という意味でこの漢字になったとか。
漢字の古い形を知らないと、まったくわかりませんね。
「部首のはなし」 「部首のはなし2」 阿辻哲次
漢字は、ややこしくもあり、興味深くもあり
Bloggerで運営しているサイト「散木の小屋」では、日々漢字ばっかり入力した記事を更新しています。
現在「十八史略」の原文データを整理しています。
ご関心があれば是非一度お立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
にほんブログ村ランキングに参加しています