2009年の夏の終わり頃から、海外駐在に向けた準備が始まっていた。
僕は二度目のパスポートを作成した。
最初のものは新婚旅行の時に急いで作ったものだ。
それが10年で切れる。
海外駐在の前にも何度か出張することになっていたので、取り急ぎ手続きをした。
この夏は、家族にもいろいろと負担をかけた。
妻と娘には感謝している。
妻は、あいかわらず僕が留守がちにしていた家を切り盛りしてくれていた。
妻も娘も、病気になることの多かった時期。
それを乗り切ってくれていた。
娘には、特に大きな負担をかけていたと思う。
転勤の多い生活をしていたので、通う幼稚園や学校を何度か変えなければいけなかった。
その度に、仲良くなった友達と別れないといけない。
それを、静かに我慢してくれていたのだ。
2009年の9月、週末には家族で一緒に過ごすようにしていた。
自宅の近隣にある公園にはよくでかけた。
江戸東京たてもの園には2〜3回行っている。
道は混むが、車で30分くらい。
おにぎりを持って出かけた。
この公園には、古い建物がたくさん建っている。
各地から移設されたもののようだ。
「千と千尋の神隠し」のモデルになった建物もあった。
上の写真の建物には、実際に中に入ることができた。
大きなガラス窓から眺めた外の風景も、この建物の住人だった人たちが眺めた時代のものに見えた。
翌日、パスポートを受け取りにいった。
窓口が土曜日にはお休みで、日曜日は開いていたのだ。
新しいパスポートを受け取ると、確かに海外駐在の準備が始まっていることが実感された。
アイドリング状態だった生活のギヤが入り、ガクンと加速し始めた。
そんな感じがした。
この年の夏が終わろうとしていた。
二度めのパスポート作成 海外駐在の準備を始めた頃
2009年9月
家族にはいまでも感謝しています。
日々、妻と娘にはお礼をしたいと考えながら暮らしています。
タイで暮らしたのは本当に家族にとってよい思い出です。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
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