また、紀貫之の従兄弟にあたります。
今回は紀友則について紹介します。
紀友則とは
生年は845年頃、没年は907年。
最終の官位は六位で、役職は大内記でした。
和歌の才能が高く評価された人でしたが、生涯の官位は高くありませんでした。
古今和歌集の選者となっていましたが、完成を見ることなく亡くなってしまいました。
この歌に詠まれている桜は、はかなげに散るというよりも、むしろ春の明るい光の中で輝いているようにも感じ取れます。
桜の、本来の美しさは、そういった情景にあるのかもしれません。
時代背景
「竹取物語」の成立が900年頃と考えられています。
「かぐや姫」のお話ですね。
作者は不詳ですが、物語文学の祖とされています。
お話はみなさんご存知ですね。
かぐや姫は五人の貴公子の求婚を断り、最後は帝からの求めにも応えずに、八月の十五夜に月に帰ってしまいます。
日本人は誰でもが知っているお話。
それが、平安時代に成立していました。
百人一首の歌
歌:ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ
歌の意味:春の日が穏やかに照らしているのに、どうして桜の花は落ち着いた心もなく散っているのだろうか。
「ひさかたの光のどけき春の日に」
紀友則 散る桜に心を奪われる都人
春の桜、秋の紅葉は平安歌人の好んだもの。
季節を目で見て、それを見立ててさらに愛したようです。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
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