安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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「ひさかたの光のどけき春の日に」 紀友則 散る桜に心を奪われる都人

百人一首第33番目の歌の作者は紀友則

古今和歌集の選者で、三十六歌仙の一人でもありました。

また、紀貫之の従兄弟にあたります。

 

今回は紀友則について紹介します。

 

紀友則とは

生年は845年頃、没年は907年。

最終の官位は六位で、役職は大内記でした。

和歌の才能が高く評価された人でしたが、生涯の官位は高くありませんでした。

古今和歌集の選者となっていましたが、完成を見ることなく亡くなってしまいました。

この歌に詠まれている桜は、はかなげに散るというよりも、むしろ春の明るい光の中で輝いているようにも感じ取れます。

桜の、本来の美しさは、そういった情景にあるのかもしれません。

 

時代背景

竹取物語」の成立が900年頃と考えられています。

かぐや姫」のお話ですね。

作者は不詳ですが、物語文学の祖とされています。

お話はみなさんご存知ですね。

かぐや姫は五人の貴公子の求婚を断り、最後は帝からの求めにも応えずに、八月の十五夜に月に帰ってしまいます。

日本人は誰でもが知っているお話。

それが、平安時代に成立していました。

 

百人一首の歌

歌:ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ

歌の意味:春の日が穏やかに照らしているのに、どうして桜の花は落ち着いた心もなく散っているのだろうか。

 

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「ひさかたの光のどけき春の日に」

紀友則 散る桜に心を奪われる都人

 

春の桜、秋の紅葉は平安歌人の好んだもの。

季節を目で見て、それを見立ててさらに愛したようです。

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

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