こんにちは、暖淡堂です。
Takachiko!Takachiko!暖淡堂の方で、現代詩やエッセイを続けて公開しています。
記憶の中で、暗い仏間にはいつも、祖母が寝ている。
祖母は布団から細い腕を出して、野球のボールを握っている。
あの家は、今は、もう無くなってしまった。
あった時でも、なかなか帰ることができなかったが。
これでもう、帰ることができないあの場所が、もともとなにもないところになってしまった。
この空洞は、他のもので埋められることはない。
僕がこれまで辿ってきた道のりを、正確に逆戻りしないかぎりは。
その時に、すべてのものが、もう一度始められる。
郷里への想い 帰り着けない場所としての、
遠ざかり続ける空洞
まだ大学院で研究していた頃、自宅で療養していた祖母を看取りました。
子供の頃はいつも一緒にいました。
親戚の家にも、よく連れて行ってもらいました。
その祖母が亡くなった後、実家も引っ越してしまい、なんだか帰る場所が無くなってしまった感じです。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
にほんブログ村ランキングに参加しています
