こんにちは、暖淡堂です。
この本は、表紙に目が止まり読むことにしました。
内容がとても面白く、一気に読み終えていました。
自分、他人、仲間、他者の集団、状況、などの理解にバイアス「思考のくせ」が影響を及ぼしているということ。
確かにそうかもしれないな、と思いながら読み進めました。
今回の読書で気になった表現は以下になります。
私たちは、自分の信念に合うものをおぼえ、また本当にはないものまでおぼえているように思う(P75)
日頃考えたり経験したりしているもののうち、自分の信念や好みに合うものを選択しておぼえているとのことです。
また、実際にはなかったことでも、それがあったことのようにおぼえているかのような気がする、そんなことも起こるようです。
確かに、思い当たることがあるような気がします。
ないはずの過去の出来事が、実際にあったこととして語られてしまうなんてことも、こんな仕組みで説明がされるのかもしれません。
なんだかヒヤリとします。
わたしたちは、自分の「信念」に合うものを思い出す(p78)
信念に合わないものは思い出さないということですね。
このようなことが繰り返されると、実際に経験した過去の出来事の多くが、自分が正しいと思うものになっていくのかもしれません。
これもまた、ちょっとヒヤリとする記述です。
わたしたちは、身体的魅力の高い人を見ると、その人の「コンピテンス」を高く判断する(p109)
見た目が良いと、他人から評価されやすいということ。
なんてことだ。そのまんまじゃないか、と思いました。
身体的魅力を良くすることは急にはできないので、少なくとも身綺麗にはしておこうかなと思います。
もうそんなに高く評価される必要はないのですけどね。
わたしたちは、実際に話したり一緒にすごしたりすることがなくても、その人を何回か見るだけで、相手のことを知っていて、好ましいと思う(p118)
毎日同じ時間帯の同じバス停で見かける人を、そのことだけで知っている人だと思ってしまう、とのこと。
そうかもしれません。
多くのブログサイトで紹介されているアフィリエイト広告に対しても、同じような感情が生まれるのかもしれませんね。
これは、商品のマーケティングにも少し通じるところがあるかな。
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「『印象』の心理学」 田中知恵
〜わたしたちは、自分の信念に合うものをおぼえ、
また本当にはないものまでおぼえているように思う〜
バイアスと呼ばれる「思考のくせ」、曲者です。いろいろなところに影響を及ぼしているかもしれません。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
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