こんにちは、暖淡堂です。
2001年、21世紀の最初の年。僕は初めて海外出張をしました。
2001年は9.11のテロがあった年です。その直後と言ってもいいくらいの時期に、ヨーロッパに出かけました。
妻と、生まれてからまだ数ヶ月しか経っていない娘とを残して、出かけて行きました。
最初の目的地はイタリアのラベンナ。成田からローマまではJALで、ローマからラベンナへはアリタリア航空のプロペラ機で移動しました。
ラベンナは詩人ダンテのゆかりの地。それでご存じの方もいるかもしれません。
ローマ時代からの建物の残る、歴史のある街です。
このラベンナまでは、会社の先輩や同僚と同道。現地で打ち合わせをしました。
現地の会社のメンバーと一緒に食事をしたのですが、昼食からワインを何本も飲み、夕食にもワインをどんどん飲み、翌朝はしっかりと二日酔い状態でした。
ラベンナでの打ち合わせの後、僕は一人で次の目的地へ。ホテルを出た時は街が濃霧に埋もれていました。タクシーの運転手さんが、霧で飛行機の出発が遅れていると教えてくれました。
ラベンナの空港で少し待ちましたが、無事スペインのカステジョンに行くことができました。
ラベンナからローマに戻り、ローマからバルセロナへ。バルセロナで一泊して、翌朝、会社で手配してもらったタクシーでカステジョンに移動しました。
カステジョンでの打ち合わせの後、夕食でまたワインをたくさん飲んでしまいました。
シーフードの美味しいレストランがあり、生のアサリを生まれて初めて食べました。
その夜は、カステジョンの隣にあるベニカシムという街の、海沿いのホテルに宿泊。雨の夜でした。
海の見える部屋で、雨が濡らす窓ガラス越しに、暗い海を見ていました。ああ、一人きりで、こんなに遠くまで来ているんだなあって、思っていました。
翌日はバレンシアの空港からイギリスのヒースローへ。ヒースローで無事JALに乗り換えることが出来ました。
JAL機の入り口で、客室乗務員さんが「おかえりなさい」と声をかけてくれました。油断していたので、思わず涙が出そうになってしまいました。
もう、そこから、心は家族の待つ家だけを目指して移動していました。
初めて海外出張した頃
イタリアとスペインを一人きりで移動した経験
2001年10月、11月
この出張のあとは、一人きりでの海外出張は何度もすることになりました。
他の人と行くことになると、なんとなく僕が連れて行くような感じで。
それが面倒臭いので、できるだけ一人で行くようにしていたという部分もあります。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
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