還暦記:暖淡堂

還暦前後の日々の記録を中心に

「月見れば千々にものこそ悲しけれ」 大江千里 故事によせた哀詩

百人一首第23番目の歌の作者は大江千里です。

中古三十六歌仙の一人で、漢学者でもありました。

 

今回は大江千里について紹介します。

 

大江千里とは

在原行平在原業平の甥ともいわれています。

生没年は不明ですが、清和天皇から醍醐天皇まで続けて仕えていました。

最終の官位は正五位下で、文官の人事や大学寮の管理などを行う式部省に勤めていました。

楽天の詩集「白氏文集」を下敷きにした和歌が残されています。

百人一首に選ばれたこの歌もその一つです。

 

時代背景

平安時代の初期、藤原北家が権勢の基盤を強化していた頃です。

大江千里は大学寮で官僚になるための教育を受けていました。

権勢を増していた藤原氏は、自らの一族のための教育を目的とした勧学院を独自に設立。

それを受けて他の有力な貴族らも大学別曹をそれぞれに作るようになります。

その中でもやはり藤原氏勧学院は特別な位置を占めるようになっていきます。

 

百人一首の歌

歌:月見れば千々にものこそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど

歌の意味:月を見ると、様々にもの悲しく感じてしまう。私だけに訪れた秋ではないのだけれど。

 

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「月見れば千々にものこそ悲しけれ」

大江千里 故事によせた哀詩

 

平安時代初期から中期にかけては、都の出来事を追うと、何らかの形で藤原氏藤原北家)の影が見えます。

京の権勢の中心にいるというのは、そういうことなのでしょうね。

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

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