なぎら健壱さんの本を読みました。
町の中の忘れられていたものを見つけて、それをそっと写し取ったような写真に、優しい語り口の文章が添えられています。
一気読みをしてしまいました。
暖淡堂は東京の生まれではありませんが、東京にも、僕が懐かしいと感じるものがたくさんあるのだと知りました。
東京を歩くときは、もう少し何かを探すような歩き方をしてもいいのかもしれません。
この本が出版されたのが2012年。
我が家がタイから帰国した年です。
それからもう10年経っているのですね。
随分と東京も変わってしまっているのでしょう。
この本で、暖淡堂も懐かしいと思ったものは以下になります。
銭湯
なぎら健壱さんご自身も、かつては銭湯を利用されていたとのこと。お風呂のある家に暮らすようになってからも、時々は銭湯に行かれているようです。
銭湯に行く理由は「コミュニケーション」。お風呂のある家ばかりになってしまったことで、地域から失われてしまったものがあるのかもしれません。
タールを塗った木の電柱
昔は木の電柱、電信柱がありました。腐食予防でタールが表面に塗られていましたね。その独特の色と匂い。なぎら健壱さんも、それを書かれています。
そういえば、昔は電車やバスの床が木の板で出来ていて、その表面にもタールが塗られていました。車内にはその匂いがしていました。
そんなことも思い出しました。
古いアパート
自分の学生時代は、ボロボロのアパートに住むところから始まりました。旭川の冬がとても寒かったのですが、まるで越冬隊のように重装備で乗り切りました。
その頃、車の中に瓶ビールを数本置いてあったのが、夜の間に凍りついて割れてしまいましたが、こぼれたものも氷になっていたので、割りに片付けが楽だったことも思い出しました。
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なぎら健壱さん、味のある歌い方をしますよね。今まであまり聴いていなかったのですが、この機会に少し聴いてみようと思います。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
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