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六十四卦のうち離卦を上に置くものを紹介しています。
今回は「火地晉」です。
卦の形は上卦が離、下卦は坤。
大地の上に太陽がある形。
上の者が明晰さを示し、下の者が従順に従う。
そんな様子に見えます。
先に紹介した六十四卦表をご参照ください。
易経にある火地晉の卦辞は以下のようなものです。
火地晉
晉。康侯用錫馬蕃庶。晝日三接。
晉は、康侯用(も)って馬を錫うこと蕃庶たり。晝日に三接たり。
晉は「すすむ」。
諸侯が天子の元に進んで行き、褒美をもらうという様子です。
自分の領地を徳をもって治めている諸侯が王を訪問したところ、功績を讃えられているという感じの理解になります。
王によっぽど気に入られ、日中に三度も呼び出されて話相手とされる。
自分の役目をしっかりと果たしていると、そのような厚遇を得る。
そんな意味の卦です。
この卦に対して、新井白蛾はどのようにいっているでしょうか。
火地晋
「満地錦繍」の象
「人玉階に登る」の意
この卦は、朝日の昇る形で、次第しだいに繁盛し立身出世する意味がある。
また人から親しまれ敬われ、目上の人から恵みをうけることも意味する卦である。
住所の変わる意味がある、ただ住居を変わることがなくても、身代のことは今までと異なるようになる、それは吉事であるだろう。
願望は叶う、しかし少し時間がかかる。
久しく交際の絶えていた人と再会することがあるだろう、また仲の悪い人と仲直りすることもある。
物事の目立つという意味もある。
病人には凶。
婚姻は成立する。
妊娠お産、平穏である。
失せものは遠く持ち去られているだろう。
待つこと便りあり。
陰悪の人、この卦を得れば大凶ありと知るべし
易学小筌から
目上の人に引き立てられて出世するでしょう。
そのためには、周りの人からも助けが得られる状況にしておかないといけませんね。
住んでいるところ、あるいは暮らし方の変化があるでしょう。
それは出世するということと関係があります。
引き立てられるところは他の人からも見えています。
悪目立ちするような状況は避けないといけないですね。
火地晉 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
またお立ち寄りください。
引き続き、どうぞご贔屓に。
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