正直、保険のことを考えるのは面倒でした。内容を理解するのが難しかったり、金額の計算がややこしかったり。それに、保険に加入した時には、60歳とか65歳とかになるのはずっと先のことで、その頃にどんな暮らしをしているのか、どれくらいお金が必要になるかも全く想像がつきませんでした。
しかし、定年が近づいてくると、定年後の暮らしの準備をしっかりとしないといけないという意識になり、であれば毎月結構高額な支払いをしている保険の見直しをするべきと考えるようになりました。
ちょうど嫁さんの保険が満期になるで、嫁さんは色々な本を読んだり、ネットで調べたりと、情報を集め始めました。情報収集が進むにつれ、嫁さんから聞かされることで、結構驚くようなことがたくさんありました。
今回、紹介する本は、たくさん読んでいる本の中の一冊です。とてもわかりやすく、その分、「なんだ、そうだったのか」と若干の後悔もしながら勉強できた本でした。
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今回の読書で知ることができた内容は以下になります。
65歳問題
「終身保険」とか「死亡時の受け取り金額」とかいう言葉の雰囲気に流されてしまって、65歳という年齢の重要さを見逃していました。自分が病気などで死んでしまった後、家族の支えになるようにと、割と大きな金額の保険に入っています。その受け取り金額ですが、65歳を過ぎると大きく減額される物が多いとのこと。
で、慌てて自分の保険を確認してみました。確かに自分の加入している保険は死亡時の受け取り金額が年々減額されていて、65歳以降は数10万円しかもらえないことになっています。契約時に確かに書類の内容の説明を聞いていましたし、受け取り金額と年齢との関係の図も見せられていました。おまけに、確かに説明を聞きました、と自分で署名もしています。その上で、改めて書類を見ると、なんだ、そういう意味だったのか、と知って驚いたわけです。
不勉強だったので、この部分はそういうものだったと理解して、なんらかの対策を考えることを心に誓ったのです。
更新型保険で結局支払う金額に改めて驚く
更新時期になると、保険会社の担当のお姉さんがよくコンタクトを取ってきていました。で、現在加入している保険は、その前の保険の見直しをして、切り替える形で加入したものです。保障内容が追加になって、高度な最新医療の保障がついた、などの言葉に乗せられて、ついつい見直しをしてしまいました。
今回もまた更新型の保険なのですが、この更新、60歳以降の支払い金額が急激に上がっています。定年後にそんなに支払えるはずがありません。これも、保険の見直しをした頃は、定年後の暮らしなどまったく頭になかったから、ついつい話に乗ってしまいました。
もしあの頃、この本を知っていたならなあと後悔しているところです。同時に、なんとかしようという決意しているところです。
「責任準備金」で保険会社の経営状況を知る
責任準備金というものを初めて知りました。言葉の意味は以下のリンクをご参照ください。
簡単に言うと、保険会社が支払いのために確保しておくお金のこと。このお金をしっかりと確保している保険会社は、ちゃんと支払う気になっているということかなと。ここでも驚いたのが、大手の保険会社であっても、この責任準備金がほぼ0円というところもあるということ。これだと、支払いのためのお金は準備金以外から持ってくることになって、それはそれで可能なのでしょうけど、余裕がないということにもなりますね。
自転車操業的な保険会社を選ぶかどうか、今後の保険の見直しでも重要なポイントになりそうです。
面倒臭がらずに勉強すべきだった…
「結婚したら知っておきたい保険の選び方」 三田村京
定年後の暮らしを考えると、保険の問題は避けられません。
嫁さんと集中会議だな。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。