安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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火山旅 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

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六十四卦のうち離卦を上に置くものを紹介しています。

今回は「火山旅」です。

卦の形は上卦が離、下卦は艮。

山の上に火がある形です。

まるで燃え移り続ける山火事のようです。

 

離(火)

離(火)

艮(山)

艮(山)

 

先に紹介した六十四卦表をご参照ください。

 

dantandho.hatenadiary.com

 

易経にある火山旅の卦辞は以下のようなものです。

 

火山旅

旅。小亨。旅貞吉。

旅は、少し亨る。旅に貞なれば吉。

 

山の上を火が次々と燃え移っていく様子に見えます。

その移動する様から旅という意味を読み取っています。

旅に出ると、普段とは違う環境で過ごすことになります。

いつもよりも気をつけて過ごさないといけません。

それで、旅における正しい心構えでいること。

そのようにしていれば吉。

どうして旅に出ているのでしょうか。

昔は観光旅行などほとんどしません。

新しい住処や仕事を求めて移動することが多かったでしょう。

そんな時には、すぐに大きな願いは叶いません。

正しい心で新たな土地で暮らし始めたら、まずは少しだけ願いが叶います。

 

この卦に対して、新井白蛾はどのようにいっているでしょうか。

 

火山旅

 「日、西山に傾く」の象

 「鳥を見て矢を失う」の意

 

この卦は、初めはよくて後に悲しみとなる意味がある、萬事につき慎むべし。

また月が半ば欠けているという意味でもあるので、小さなことにはよい、占う対象によって判断すべし。

心は、浮かんでいるもののごとく、安定を欠くものと理解せよ。

住むところにつき苦労がある、旅の宿にいるように心細くなることと同様と心得よ。

旅行はよくない、盗難などに気をつけるべし。

病人などには凶、いったんよくなっても、終には死す。

親しみを失い、困窮流浪する人という意味もある。

婚姻、よくない。

妊娠お産、悩みあり。

失せもの、すぐに探すべし。

待ち人は来る

 

 

易学小筌から

 

 

山の上に太陽がある形に見ていますね。

それがちょうど日の沈む様子だと。

太陽が中天から西に向かう。

その様子は、物事の盛りを過ぎた状況です。

月であれば満月から欠け始める頃。

大きな願いは叶わない時期。

再び満ち始める時を待ちましょう。

実際に旅に出ていなくても、旅先にいるような用心が求められる状況とも読めます。

 

火山旅 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

 

 

またお立ち寄りください。

引き続き、どうぞご贔屓に。

 

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