安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

*本ブログにはスポンサーによる広告が表示されています

火風鼎 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

この記事は暖淡堂の別のブログ「易の言葉で穏やかに暮らす」に移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。


六十四卦のうち離卦を上に置くものを紹介しています。

今回は火風ていです。

卦の形は上卦が離、下卦はそん

巽は風を意味しますが、また木も意味します。

木の上に火がある形ですね。

 

離(火)

離(火)

巽(風)

巽(風)

 

先に紹介した六十四卦表をご参照ください。

 

dantandho.hatenadiary.com

 

易経にある火風鼎の卦辞は以下のようなものです。

 

火風鼎

鼎。元亨。

鼎は、元いに亨る。

 

鼎は「かなえ」。

お鍋に三本足がついたような古代の調理器具です。

ja.wikipedia.org

 

離は火、巽は木。

薪に火をつけているイメージです。

また、卦の見た目の形が鼎に似ているから、という解釈もあるようです。

 

この卦を得たら、願い事は大いに叶う。

鼎を使って固かったものを煮ると、柔らかく、食べやすくなります。

難しかったことも、ゆっくりと調理することで扱いやすくなるということでしょう。

 

この卦に対して、新井白蛾はどのようにいっているでしょうか。

 

 「鼎鼐(小さな鼎、大きな鼎)で調味する」の象

 「微服、采(さい)を過ぎる」の意

 

この卦は、物事を改めるのに吉であることをあらわす。

鼎は鍋の種類であり、ものを煮て調理する道具である。

堅いものを柔らかく、生のものを熟れさせる、など、みな変革を意味する。

なので人も古いものを捨て、新たにことを始めるのによい、と理解できる。

争論は慎むべし。

損失があるだろう。

しかし、福があるだろう。

友が得られるだろう。

住むところ、あるいは文書の類に口論が起こる、慎むべし。

婚姻は成立する。

妊娠お産に不安あり。

病に変化あり。

待ち人は来る。

易学小筌から

 

 

微服、采を過ぎる、が難しいですね。

微服とは人目につかないような服、釆は色彩やサイコロなどを表しますが、自分の持つ領地も意味します。

領主が目立たない服を着て、それとわからないように自分の領地を通り過ぎる、ということでしょうか。

人任せにせず、自分自身の目で現状を見て、変革すべきは変革する。

そのように物事を改めることで願いが叶う、ということかもしれません。

離は知性、巽は柔らかくどこにでも入っていける風。

その組み合わせから出てきた解釈のようです。

 

火風鼎 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

 

 

またお立ち寄りください。

引き続き、どうぞご贔屓に。

 

f:id:dantandho:20210924172547j:plain

dantandho
にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ
  にほんブログ村ランキングに参加しています

 

PVアクセスランキング にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村