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今回は「火天大有」です。
卦の形は上卦が離、下卦が乾になります。
天の上に光(火)がある形ですね。
先に紹介した六十四卦表をご参照ください。
易経にある火天大有の卦辞は以下のようなものです。
離/乾
火天大有
大有。元亨。
大有は、元いに亨る。
天の上で光が輝いている形です。
下から5番目の爻は王の位置を表すのですが、これが唯一の陰爻。
他の5本の陽爻に対して、自らは弱い立場にいようとする。
これはへりくだった態度ともいえます。
そのような態度でいる王に他の陽爻が従っています。
このような王には人々も従おうとします。
王は大きなものを有することになりますね。
それで願い事は大いに叶います。
この卦に対して、新井白蛾はどのようにいっているでしょうか。
火天大有
「窓を穿って明を開く」の象
「深谷に花を開く」の意
この卦は太陽が天上に有って照りわたるという意味があって、人も時宜を得ることをあらわす。
そうではあるが、この卦も位負けする意味もあり、満ちれば欠けるというごとく、金銀財産等すべて損失がある。
親類朋友あるいは異性などすべて人のことについて苦労することがあると心得るべし。
願いごとは叶わず。
妊娠、お産は安心できない、流産に注意すべし。
病は凶。
失せものは出てくる。
婚姻は遅れる。
外見は美しくても内には悪意を秘めている、注意せよ
易学小筌から
火天大有のように力強い卦を庶民が得た場合、位負けするという判断。
よい卦だからといって浮かれると、よくないことがあると言っているようです。
満ちたものは欠ける。
頂上に上ったらあとは下るだけ。
新井白蛾はそういいます。
火天大有 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
一つずつ説明していきます。
引き続き、どうぞご贔屓に。
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