アリスをアリスⅠ、アリスⅡと順に聞いてきて、このアリスⅢで???と感じます。
この後、アリスⅣ以降と較べても、このアリスⅢは不思議な感じのするアルバムです。
今回は、その不思議な感じの理由を考えてみたいと思います。
アリスメンバー以外の作曲家の曲から始まる
作詞:なかにし礼 / 作曲:都倉俊一
これらの顔ぶれで、それぞれ2曲ずつ収録されている。
いずれも歌謡曲のヒットメーカーですね。
特に作詞:なかにし礼 / 作曲:都倉俊一の組み合わせの曲はシングルにもなっています。
どうした!アリス!、って感じでした。
アリスの代表曲となる曲も入っている
外部の人の作った曲が6曲もあるので、アリスのメンバーが作った曲の影が薄いかというと、決してそんなことはありません。
「走馬燈」や「青春の影」など、むしろアリスらしさの強調されたような名曲もあります。
どちらかというと、これらの数曲のためにアリスⅢを買った気がします。
曲それぞれの温度差を隠していない
アリスⅢは残念ながら統一した音楽的なコンセプトがあまり感じられません。
むしろ、なんとかしてヒット曲を出そうというもがきのようなものが前面に出ていて、そのせいで、アリスの音楽性を好きになりかけていた人を遠ざけてしまったかもしれません。
ただ、アルバム全体を聴きなおしてみて、この不一致感をまったく隠していないところに、この頃のアリスの状況が見える気がします。
このアルバムを経由して、さらにアリスⅣに至ったとき、ほっとするのは僕だけでしょうか。
むしろ、アリスⅢがあったがために、その後のアリスに一層のめり込んでしまったのかもしれません。
アリスⅢは以下のリンクからご購入可能です。
青春の影 アリスⅢ アリスの不思議なアルバム
ある意味、アリスの多様さ、懐の深さを感じられるかもしれません。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
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