安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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幕末から維新までの歴史の裏? 「露八史観 大江戸ひっくり返史」 阿井渉介

太鼓持ちの松廼家露八が、お座敷で旦那に問われるままに語る歴史講話。

題材がどれも面白い。

 

  • 徳川家康のすり替わり
  • 光秀謀反の仕掛け人
  • 山田長政の正体
  • 白波五人男の実像
  • 龍馬はなぜ斬られたのか

 

これらを太鼓持ち露八が、自身の思い出を交えて語る。酒が入っているので言い過ぎもあるようだ。また、作者の地声も混じる。

 

森の石松のモデルや清水の次郎長の本当の姿など、とても興味深い。家康のすり替わりなど、ありえないと思うが、それも可能性として絶対ないともいえなくなってしまう。

 

圧巻は龍馬を斬った人物とその黒幕に迫る「龍馬を斬った男? 今井信郎」である。

龍馬はなぜ斬られたのか、その理由はなにか。当時の証言は二転三転している。その背後に維新期の大物の姿が浮かび上がる。

 

歴史に関心のある方にとって、どれも心に引っかかりのあるテーマ。

読み始めたら一気に最後まで読み続けてしまう本である。

 

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露八史観 大江戸ひっくり返史 阿井渉介

 


 

 

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