寄席に行ってみたいと思う。行こうと思えばいつでもいけるのだが、まだ実現できていない。敷居の高さをなんとなく感じてしまうのだ。寄席は客を選んだりしない。それはわかっている。こちらが落語家の意図を読めないのではないかと勝手に心配して、二の足を踏んでいるのだ。
行けばいいのだと思う。そして、面白いと自分が感じたときに、ただ笑えばいいのだ。
高座にかかる話には、様々なトリックが仕込まれているものもあるのだろう。それが、以心伝心に伝わるようになれば、いっそう楽しめるようになるはず。そのためには、普段からの勉強も必要か。
相川晶さんの神田紅梅亭寄席物帳シリーズは、落語の世界を知るための絶好の教科書である。もちろんミステリーとしてのトリックもあり、両面で楽しめる。シリーズ物の中間くらいの位置づけの一冊だったようだ。前後の流れは想像しながら読んだが、それでも十分に面白かった。これまで読んでいなかったのが悔しいくらいの作品であった。
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