こんにちは、暖淡堂です。
前回は、道はすぐ近くにあるのに、それを自分のものにするのはとても難しいという内容の文を読みました。
前回の内容は以下になります。
今回は、自分のものにするのが難しい道(神と重なります)を、それでも自分のものとする方法について読んでみます。
虚其欲、神將入舎。掃除不潔、神乃留處。
以下の様に分けて読んでいきます。
- 虚其欲、神將入舎。
- 掃除不潔、神乃留處。
- 道と神。
虚其欲、神將入舎。
虚は「むなしくする」、「からにする」、あるいは「静める」の意味で、「その欲を除いてからにしてしまえば」という感じで読んでみます。次の神は神の、將は将の旧字体。この將は「まさに~」。舎は「やどる」。なので「神將に入りて舎らんとす」となります。
掃除不潔、神乃留處。
掃除は「掃いて除く」、「掃き清める」。不潔は「潔からず」、「潔からざる」。ここは「潔からざるを掃除せば」となります。乃は「すなわち」。なので下の文は「神すなわち留まり處る」となります。
道と神。
道とはこの世の在り方そのもの。それは私たちのすぐそばにあるものですが、それを自分たちのものにすることはとても難しい。それを私たちの心に取り込んだときは、それは神という在り方になることがあるのですが、その神もまた、なかなか私たちのもとに留まってくれません。心の中を乱すものは余計な欲。それを除くことが出来れば、道は神として心の中に宿ってくれる。潔からざるものを掃き出すことができれば、道は神として心の中に留まってくれるのだ。心術はそういいます。
原文:虚其欲、神將入舎。掃除不潔、神乃留處。
書き下し文:その欲を虚しくせば、神將に入りて舎らん。潔からざるを掃除せば、神すなわち留まり處らん。
意味:心を乱す余分な欲を除いてしまえば、道は神として心の中に入り舎るだろう。潔からざるものを掃き出すことが出来れば、まさに神としての道は心の中に留まってくれるだろう。
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