安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

*本ブログにはスポンサーによる広告が表示されています

ねにもつタイプ 岸本佐知子 11年物

この本は、11年前、バンコク伊勢丹にあった紀伊国屋書店で購入した。

 

ちょうどその頃、タクシン派と反タクシン派との衝突があって、赤Tシャツと黄Tシャツのチームに分かれて、それぞれ夜毎に大宴会のようなことをしていた。

バンコク市街地はところどころにバリケードが築かれ、騒がしかった。

 

駐在員やその家族は、バンコクに行くのは控えるようにしていたが、騒動が一休みになった隙に、家族そろってバンコク市街地に出かけた。

どうしても、日本の本屋さんに行きたかったのだ。

 

自宅を出る時はかなり緊張していたが、伊勢丹のあるセントラルショッピングセンターの駐車場に車を入れると、外の騒がしさはまるで聞こえてこなかった。

セントラルショッピングセンターの一部が、デモ隊によって放火された跡が痛々しかったが。

 

そんな状況で、この本を買った。

岸本さんの本は、「気になる部分」をすでに読んでいて、どのような内容になっているかは予想がついた。数ページ立ち読みして、もう平積みの山に戻せなくなった。

 

なんだろう、と思いながら、知らず知らず最後まで読み続けてしまうタイプの本だ。

自分も、こんな文章が書けないものだろうかと、考えたこともある。

うまくいえないが、方向性はナンシー関さんに似ていると言えるだろうか。

 

あるいは、ある意味SF(Speculative Fiction)でもある。

 

時間があって、なにをしてもいい時の読書にお勧めである。

読後、人生になんらかの影響を及ぼす可能性もある。

 

それが激しく困る方は、近づかない方がよい。

 

f:id:dantandho:20211026102537j:plain

ねにもつタイプ 岸本佐知子

 

 



ねにもつタイプ 岸本佐知子

 

f:id:dantandho:20210924172547j:plain

dantandho
にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ
  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心のやすらぎへ
にほんブログ村ランキングに参加しています

 

PVアクセスランキング にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村