椎名さんの本は、「怪しい探検隊」モノや「赤目評論」モノから読み始めた。
ダラダラと読み続けていたが、ガツンとぶつかるような手ごたえがあったのがこの本。
独身で時間のあったときだったので、ほぼ一気読みに近い形で読み切った。
椎名さんは、世界中を飛び回り、その間にいくつもの連載をこなし、さらにこんな小説も書けるんだ、と驚いた。
読後、書棚の中でずっと宝物のように輝いていた。
タイに駐在したときにも持って行った。
長く書棚に置いてあるので、帯の背の部分の色が抜けてしまっている。
最近、ダンシモンズの「ヘリックスの孤児」を再読した。
冒頭の作品「ケリー・ダールを探して」を読みながら、その世界観がどこか「アドバード」と響き合うようなものがあるように感じた。
それでまた「アドバード」を読み直してみた。
仕事をしているので、一気読みはできなかったが、久し振りに充実した時間を楽しめた。
読書は、時間の味わいも変えるということを、改めて感じた。
アドバード 椎名誠
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