安心感の研究 by 暖淡堂

暖淡堂の雑記ブログ

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歴史と古典

智乎、智乎。投之海外、無自奪。 知識を求め続けることの虚しさ :菅子四篇 心術上 (7) 

菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第七回目です。 今回は知識について。 誰でも知識を求めますが、その知識を求めるということに対して、干支の心術では次のように言います。 心術上第三十六(短語十) 原文 人皆欲智、而莫索其所以智乎。智…

道在天地之閒也、其大無外、其小無内。 道の在り方について、その大きさでの説明 :菅子四篇 心術上 (6)

菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第六回目です。 道の在り方を、その大きさで説明している文章を紹介します。 その文章を参考にしながら、道について考えてみたいと思います。 心術上第三十六(短語十) 原文 道在天地之閒也、其大無外、其…

靜乃自得。 自らのあるべき位置を保つ :菅子四篇 心術上 (5)

菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第五回目です。 心術上の冒頭部分の内容が、改めて説明されています。 ここではそれぞれの職分をきちんとわきまえている状況ができたうえで、君主が取るべき態度を述べています。 心術上第三十六(短語十) …

君子不休乎好。 好むものだけに頼らない :菅子四篇 心術上 (4) 

菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第四回目です。 これまでは「道」について説明してきました。 今回は「道」とともに生きる「君子」についての文章です。 「君子」は、ときに「聖人」と呼ばれることもあります。 心術上第三十六(短語十) …

大道可安而不可説。 「大道」とは安んじるところである :菅子四篇 心術上 (3) 

菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第三回目です。 前回は「道」について書かれた部分を紹介しました。 今回の文章は、「道」をより詳しく説明しています。 心術上第三十六(短語十) 原文 大道可安而不可説。眞人之言、不義不顧。不出於口、…

道不遠、而難極也。 「道」とはどこにどのようにしてあるのか :菅子四篇 心術上 (2) 

菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 再開後の第二回目です。 その管仲の名のもとに集められた文章をまとめたのが「管子」という書物。 「菅子四篇」はその「管子」の中の「心術上、心術下、白心、内業」の四つの篇のこと。 今回は心術の中で主要な位置…

菅子四篇の紹介を再開します :菅子四篇 心術上 (1) 

菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 少し間があいてしまいましたが、「菅子四篇」の紹介を再開したいと思います。 管仲は、中国春秋時代、当時の中国北東部にあった斉という国の宰相を務めた人物。 彼は国の制度を改め、経済を発展させ、その結果として…

覇王の佐 ―宰相管仲― (3)

中国春秋時代の斉の国の宰相管仲は論語の中にも登場します。それも数回。孔子の時代には管仲という人物はまだ人々の記憶に残っていたようです。 孔子にとって、管仲は簡単には評価できない人物。業績は無視できませんが、孔子の教えていることとは必ずしもそ…

著作権法は、そもそも何のためにあるの? 【古典と著作権】

ブログやその他のSNSで情報発信する際に気をつけないといけない著作権法。 何だか面倒臭いルールのようにも感じられます。 しかし、著作権者の権利は国の法律で守られています。 国際的にも条約で取り決めがあるくらいにとても大切なものです。 その著作権法…

「人間失格(太宰治1948年)」と「暢気眼鏡(尾崎一雄1933年)」の著作権の保護期間はそれぞれいつ終わる? 【古典と著作権】

古典作品の著作権保護期間のおさらいです。 タイトルにある二作品の保護期間はそれぞれいつまででしょうか。 小説作品の著作権の発生は作品が創作された時点ですが、保護期間が終了する時点を決めるのは作者(著作権者)が亡くなった翌年の1月1日からの年数…

「フリー素材」の意味を理解していますか? 【古典と著作権】

ブログ記事を作成する際にお世話になるのが「フリー素材」。 文章ばかりではなく画像を入れると読みやすくなります。 でも、いつも自作の画像が用意できるとは限りません。 そこでお世話になるのか「フリー素材」を提供してくれるサイト。 暖淡堂のブログで…

古典作品の朗読は著作物? 琵琶法師が語る平家物語は? 【古典と著作権】

平家物語 平家物語は読み物であると同時に、琵琶法師の語るものでもあります。 読み物の平家物語は、作者(諸説あります)は亡くなって数百年経っています。 なので、平家物語自体に対する著作権者はいません。 一方で、現在でも琵琶法師として活躍されてい…

十八史略 太古 中国の国造り神話

中国の古典「十八史略」は太古から始まります。 人々はまだ原始的な生活をしていた頃のことです。 初めに王となったのが天皇(てんこう)氏。五行(木、火、土、金、水)の第一、木の徳を受けることで王となりました。 人々は純朴で、無理に従えるような努力…

「源氏物語」に自分の名前を作者名としてつけたらどうなるの? 【古典作品と著作権】

紫式部の源氏物語 「源氏物語」の作者は紫式部ですね。 なので、「源氏物語」の作者名として自分の名前を表示して出版するとどうなるか。 これは著作権のうちの著作者人格権「氏名表示権」とされている、著作者にのみ許されている権利に関係する問題です。 …

覇王の佐 ―宰相管仲― (2)

「韓非子」では、夏の湯王を補佐した伊尹、周の武王、文王の革命を支援した太公望呂尚、斉の桓公を覇者にした管仲らを「覇王の佐」と呼びました。 名臣と呼ばれる人たちは、国主に優れた資質がない場合でも彼らを支えて、在位期間中に手柄を立てたといわれる…

覇王の佐 ―宰相管仲― (1)

中国の春秋時代、斉の国の宰相として活躍した管仲の事績や言葉を見ていきたいと思います。 拙著「覇王の佐 ―宰相管仲―」より、まず「韓非子」に書かれた、古代の宰相を評価した文章を紹介します。 「韓非子」は韓非の言葉を書き残したものです。韓非は諸子百…

中国古代史の振り返り 国語斉語まで

中国古代の歴史を振り返ってきました。 これまでの記事をまとめます。 中国古代史のおさらい(1)夏と殷 中国古代史のおさらい(2)太公望登場 中国古代史のおさらい(3)殷帝国の落日 中国古代史のおさらい(4)周建国と崩壊の危機 国語 斉語 春秋時代…

国語巻第六 斉語(4)

この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 斉の僖公の三人の公子の評価は次のようなものでした。 襄公となった公子諸兒は生まれが賤しい。公子糺は国民が母親を憎んでいる。公子小白は、母親が亡…

国語巻第六 斉語(3)

この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 襄公を力で倒した公孫無知が国主となりましたが、国内は安定しません。 やがて公孫無知は雍廩(ようりん)という人物に殺されてしまいます。雍廩は公孫…

国語巻第六 斉語(2)

この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 魯の桓公が亡くなった後、斉の襄公は文姜としばしば会っています。そのことを、魯、斉両国の重臣たちも止めることは出来なかったのでしょうか。 魯は桓…

古典翻訳物の著作権について

創作活動 古典作品そのものについての著作権について前回書きました。 現在の著作権法では、著作権の存続期間は70年。 それを越えた古典作品を そのまま書き写しても著作権侵害にはなりません。 古典作品を書き写したひとも、著作権を主張することもできませ…

錯簡(さくかん)のこと

紙が普及するまでは 文書は木簡や竹簡に書かれていました。 長くなると、複数の木簡や竹簡に分けて書いて それらを革などの紐で綴じ合わせていました。 その紐が古くなって切れてしまうと また綴じなおすのですが、その時に並べる順番を間違えることがありま…

国語巻第六 斉語(1)

この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 「春秋左氏伝」を内伝と呼ぶとすると、「国語」は外伝にあたるということを以前書かせていただきました。 また、司馬遷の「史記」によれば、「春秋」の…

国語 斉語 春秋時代の斉の国の物語

この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 中国古代の春秋時代の出来事を記録した史書に「国語」という書物があります。これは「春秋左氏伝」の作者左丘明によるものと考えられています。 「春秋…

中国古代史のおさらい(4)周建国と崩壊の危機

中国古代史のおさらいの4回目です。 牧野の戦い前夜 太公望呂尚と文王、武王の親子との出会いが、殷の滅亡に与えた効果は、極めて大きかったと思われます。 呂尚の羌族と、文王、武王を中心とする周の人たちとの協力体制が整いました。 文王、武王の親子が…

中国古代史のおさらい(3)殷帝国の落日

中国古代史のおさらいの3回目です。 殷の落日 殷の最後の帝は紂(ちゅう)といいます。夏の最後の王桀(けつ)と合わせ、中国で桀紂(けつちゅう)といえば、いずれも国を滅ぼした暴君を意味します。 周の文王は西伯とも呼ばれ、渭水周辺に住む人々をよく治…

心術まとめ 古典の紹介 漢文読解の基礎 【管子四篇】

中国春秋戦国時代に成立した書物「管子」の「心術」篇の冒頭を少しずつ読みました。 「心術」は「管子」に含まれる「心術上下」、「白心」、「内業」と合わせて「管子四篇」と呼ばれます。 紹介した部分は短いですが、「管子四篇」の考え方を網羅できていま…

中国古代史のおさらい(2)太公望登場

中国古代史のおさらいの2回目です。 殷という国のこと 湯王によって始められた殷は紀元前11世紀頃に周に倒されるまで続きました。重要なことは占いで決められるような祭政一致の国でした。 動物の骨や亀の甲羅に占いによるお告げが刻み込まれて残っています…

中国古典新書「管子」柿村峻と、古典を読むことについて

柿村峻 中国古典新書「管子」 神田の古書街に易経関連グッズを扱っているお店が原書房です。 お店の前に積んである本が、時々掘り出し物があって、神田古書街に行けたときには要チェックですね。 中国古典新書「管子」 柿村峻 で、そのお店で買ったのが柿村…

中国古代史のおさらい(1)夏と殷

管仲が活躍した春秋戦国時代の斉の国を紹介したいと思います。 まず、中国の古代史をざっと振り返っておきましょう。 中国文明の黎明 黄河 もう一つの文明の起原 長江 二つの大河に育まれた文明 夏の都はどこにあったか 殷の都はどこにあったか 中国文明の黎…