安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【現代詩】「暖かく、湿った部屋」 時間の渦、声だけが潜む部屋のイメージ 現代詩の試み

暖かく、湿った部屋 いつも誰かが起きている暗い部屋でじっと耳をすましているそして時々、泣いているもう眠ってもいいよこの暗がりは埋めるから 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩…

【備忘】ソフトバンク光BBユニットの交換について 手続きはとても簡単でした

こんにちは、暖淡堂です。 自宅ではソフトバンク光を利用しています。 大体10年くらい前から使っているのですが、利用開始のときに設置した光BBユニットから交換していませんでした。 以下の記事で最新のものに交換できることがわかりました。 費用もかから…

還暦が近い身体は、日頃のケアも大切 腰痛との付き合い方

こんにちは、暖淡堂です。 僕は42歳(ちょうど本厄)のとき、ギックリ腰をやってしまいました。 娘に背中に乗ってもらって、腰のあたりを踏んでもらっていました。マッサージ代わりですね。 それまではなんどもやってもらっていて、問題がなかったのですが、…

「コバルトの季節の中で」 沢田研二 髪型を変えましたか?

こんにちは、暖淡堂です。 学校もそろそろ夏休みも終わり。 暑い日は続いていますが、気持ちは秋へと切り替えていく頃でしょうか。 髪型を変えて、ちょっと照れ臭い思いで教室に入るのも、この時期かもしれませんね。 こんな季節に思い出す曲がいくつかあり…

「鬼役(壱)」 坂岡 真 シリーズ一気読み必至

こんにちは、暖淡堂です。 時代物の傑作シリーズを紹介します。 坂岡真さんの「鬼役」シリーズです。 「鬼役」とは江戸城で将軍に出される食事の毒見役を務める御膳奉行のこと。矢背蔵人介(やせくらんどのすけ)は、この鬼役を長年務めてきています。 矢背…

【現代詩】「重なる街」 いつまでも私たちを待ち続けている場所のイメージ 現代詩の試み

重なる街 歩きなれたはずの歩道が不意に揺れる表面がふるふるとゼリーのように震えその下に、もっと硬い何かもっと古い何がが隠れていたことを僕に知らせるああ、ここ、にあったのか僕たちが恥ずかしげもなく厚く重ねてしまった埃だらけの層の下にそして僕が…

忘れ物の帝王後日談 豊沼-砂川(十七)

「忘れ物の帝王」と呼ばれるほど忘れ物をした。そしてその度に辛く、悔しい思いをした。中学や高校、大学に通う間は、忘れ物をすると自分を責め、次は絶対に忘れ物をしないようにと誓ったものだ。それでも忘れ物をした。そんなことを繰り返し、いくつか自分な…

【現代詩】「閉 塞」 未明に生まれてくるものを言葉で追う 現代詩の試み

閉 塞 (…酵 枯れ、刃を、立て、る草 に埋、る湿、った、腿 灰色、の板、壁 覗き、込む、窓 北風、に雪、がれ 太陽、が擦、り上、げ 縮む 病室 冷たい床 天井を押し返す 膨らむ目 しかし 深く 眠る 部屋の底にある 夏の日の 葬儀 は 隣室で たくさんのささや…

アリス 「夏の終わりに」 矢沢透&堀内孝雄の魅力溢れる名曲

www.youtube.com アリスの中でも独特のポジションにいる矢沢透さんが作詞作曲された曲です。 メンバーの中での音楽センスは最高かと思います。 ボーカルは堀内孝雄さん。 ボーカリストとしての魅力が発揮されています。 暑い日はまだ続いていますが、ふと秋…

雨のデュッセルドルフ 2014年10月

海外に出張することが増えていた。 ドイツのデュッセルドルフは日本からの直行便があり行きやすい。 日本人街と呼ばれる地域もあって、滞在も比較的安全であった。 この街には数回出張した。 そのうち、最初の訪問を除いて、いずれも一人で行くことになった…

【現代詩】「蕎 麦」 空港のざわめきの中で 現代詩の試み

蕎 麦 日本をほんの少しだけ離れる前にふと蕎麦が食べたくなった大盛りのせいろを食べながら面白いくらいに蕎麦をきれいに食べきることだけを考えていた僕はこの旅程を楽しんでいるのだそう確かに思った ***** 海外へ出張することが多かった頃。 出国手…

「別れの予感」 テレサ・テン 【大人が車の中で聴く曲】

こんにちは、暖淡堂です。 まだしばらくは暑い日が続きそうですね。 それでも、いつかは秋がきて、冬になって… 秋になると、紅葉を見に車で出かけるのもいいでしょうね。 そんな時、車の中で聴く曲は、やはり落ち着いた雰囲気の曲が合うと思います。 窓の外…

【現代詩】「白 日」 詩を書き始めた頃の足掻きの記録として 現代詩の試み

白 日 暑い日、どうでもいい書き物をしていると、あごの先から汗がまだ何も書いていない白紙の上にぽた、と落ちる、それを特に何を考えるでもなく指でなぞると、ゆらゆらと揺れるひとがたになる、それは、ぼうっとした白い光の満ちた空間に浮かぶひとがたに…

母の家系もまた、北海道入植民 新十津川のことなど 【沙河5】

母の家系も北海道入植者です。 南北に流れる石狩川を挟んで、砂川の西側にある地域の出身。 新十津川と呼ばれる地域で生まれ育っています。 水田が広がる、のんびりとした土地です。 現在の新十津川もあまり変わりませんね。道路は広くなったかな。 母の実家…

定年も近いのにストレスチェックで要観察となった カウンセラーや産業医との面談の効果3つ

こんにちは、暖淡堂です。 僕の勤める会社では、年に1回、アンケート形式でストレスチェックを行っています。で、今年の僕の結果は。 ストレス高の状態。産業医、またはカウンセラーと要面談。確かに心穏やかな状況ではなかったので、結果には驚きませんで…

「蒸気船ウィリー」を知ってますか? ミッキーマウス登場作品と米国の著作権保護期間 【著作権あれこれ】

こんにちは、暖淡堂です。 最近新聞で著作権関連の話題になったものに、米国のアニメ作品「蒸気船ウィリー」があります。 この作品、ご存知の方も多かと思います。 あの有名なキャラクター、ミッキーマウス(の原型?)が登場しています。 www.youtube.com …

【現代詩】「帰省/反復」 いつまでも本当には辿り着けない遠い涯のイメージ 現代詩の試み

帰省/反復 玄関口に辿り着くと、鞄を持つ手に、再び力が入る 玄関を開けると、また新たに旅立つ 両親に迎え入れられ、孫の成長を喜ぶ声を聞く すっかり小さくなってしまった家具や 両親の姿を見ながら、用意されていた食卓に着く 杯を手にとりながら、一年…

「今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを」 左京大夫道雅 権勢の座から落ちた藤原一族

百人一首第63番目の歌の作者は左京大夫(藤原)道雅みちまさ。 前回の清少納言の歌を紹介した回にちょっとだけ顔を出した藤原伊周の息子です。 今回は左京大夫道雅について紹介します。 左京大夫(藤原)道雅とは 生年が992年、没年は1054年。 父親が藤原伊…

【現代詩】「展 開」 熱力学法則と言葉の連なりとの接続のイメージ 現代詩の試み

展 開 1 表面を移動するものは波である。波とは強度の粗密である。 近傍領域の記述の試み。微かな光を放つものが埋める白色空間。空間にはじき出されるようにして浮かぶ微小の滴。滴の表面を波が進行する。波は勢いを増しながら比重の不均一な面を走る。先…

「I LOVE YOU」 オフコース 秋の忍び込む頃 

こんにちは、暖淡堂です。 なかなか暑い夏が終わりませんね。 夏になると思い出す曲がたくさんあります。 オフコースも数曲。 学生時代、北海道内をあちらこちらとドライブに出かけていました。 そんなときの車の中で、オフコースと山下達郎さん、どちらかを…

忘れ物の帝王 豊沼-砂川(十六)

小学生の頃は、とても忘れ物が多かった。担任の先生からは「忘れ物の帝王」と呼ばれた。うれしくはなかった。が、そう辛いものでもなかった。どう呼ばれようと、平気だったともいえる。それよりも、忘れ物をすること自体が辛かった。 例えば調理実習のある日…

【現代詩】「風邪」 穏やかな生活のためのツールとして 現代詩の試み

風邪 今月は一生懸命働いた出張も何度もしたし小言も言われた(誤解なのになあ…)ああ、そろそろ風邪ひこう ***** 自分のための方便というものもあります。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 …

「さよなら夏の日」 山下達郎 夕暮れ時に思うこと

こんにちは、暖淡堂です。 この週末、いかがお過ごしでしょうか。 お盆休み後の週末ですね。 のんびりと休まれたでしょうか。 暑い日が続いていますが、それでも何かが変わりつつあるのを感じます。 おそらく秋はもうどこかに忍び込んでいるのかなと思います…

2023年8月14日から8月20日 お盆休み明けも暑い暑い!! 【近況、今週の振り返りと次週の予告】

こんにちは、暖淡堂です。 お盆休みに帰省された皆様、お疲れ様でした。 今年のお盆の移動は大変でしたね。 高速道路は渋滞、新幹線や飛行機は台風の影響。 なかなか思い通りの移動はできなかったかも。 この週末は、ご自宅でのんびりしている方も多いかもし…

【現代詩】「底流」 それ自体で動き続けているものの本体のイメージ 現代詩の試み

底流 最先端が 一番初めに折れる 流行したものが 数年して振り返れば 色あせたものになる すでに、今、古く 誰も振り返らないようなものが 何年たっても 変らすに ずっと光っている それが この浮ついた世の中を 〝底〟で 支えている ***** 新しくもな…

もうこの辺りでいいかな、と思う 2019年4月20日頃の日記

大学を卒業し、就職してからは、ほぼ人並みに暮らせてきたと思っている。 今ではそれなりに社内での位置づけも見えてきて、大体はこんな形で退職するのではないかというのが想像できる。 その通りにならなくても構わないし、その通りになったとしても、特に…

【現代詩】「男鹿線」 東北を一人旅したときの旅情にのせて 現代詩の試み

男鹿線 かたん かたん と走る 列車の中に どこからか 晩秋の北国の 冷たい風 と、通路をはさんだ 向かいの座席に ぽつんと一人 制服の少女 きっと さっきまで にぎやかに おしゃべりをしていた その 一人 本を読む 一人旅の僕に その声は 遠く 聞こえていた …

北海道の砂川で、自分達の手で建てた家で暮らし始めた 祖父母がまだ若く、父が子供だった頃のこと 【沙河4】

昭和20年から30年頃。 祖父母は自分達の手で建てた家で家族と暮らしていました。 その家は木造の二階建て。 馬や鶏たちと同じ屋根の下で暮らしていました。 その時に建てた家は、僕が生まれた頃にもまだ残っていました。 納屋になっていて、農作業用の道具を…

どのような住居で人生の最後を迎えるか 終の住処について考える

こんにちは、暖淡堂です。 還暦、定年まで後少し。 高齢者としての生活の見通しを立てておかないといけない年齢になりました。 高齢になっても、できるだけ自立して健康に過ごしたいものです。 自立して暮らしていくためには、どのような住宅に住むのかがポ…

楊令伝<十三>青冥の章 北方謙三 1130年頃の中国

宋禁軍の童貫を倒した後は、軍閥として残った岳飛らを相手にした戦を行う他に、梁山泊をそれまでとは違った国にしていく試みを続けます。それは、一割の税と一年の徴兵を民に課し、それ以外に国が交易を行って国庫を満たすというもの。梁山泊の交易は、東は…

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