安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

国語 斉語 春秋時代の斉の国の物語

中国古代の春秋時代の出来事を記録した史書に「国語」という書物があります。これは「春秋左氏伝」の作者左丘明によるものと考えられています。 「春秋左氏伝」が、左丘明が仕えていた魯を中心とした記録であり、一方の「国語」はそれ以外の諸公の事績を詳し…

アリスの飛行船 アリスⅠ デビューアルバム

(Bloggerの記事を修正して引っ越しました) 僕はアリスを、アリスⅤやⅥ辺りから聴き始めました。 アリスⅤには「今はもうだれも」や「遠くで汽笛を聴きながら」、「帰らざる日々」などが収録されています。 どれも名曲ですね。 これらの曲をラジオで聴いて、…

「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の」 猿丸太夫 奥山の暮しへの憧憬

猿丸太夫は奈良時代の歌人です。 36歌仙の一人なのですが、この人もその正体がよくわかりません。 生没年不詳。太夫というので、なんらかの官位についていたと考えられるのですが、その記録がありません。 作品だけが知られる、不思議な人です。 今回は猿丸…

中国古代史のおさらい(4)周建国と崩壊の危機

中国古代史のおさらいの4回目です。 牧野の戦い前夜 太公望呂尚と文王、武王の親子との出会いが、殷の滅亡に与えた効果は、極めて大きかったと思われます。 呂尚の羌族と、文王、武王を中心とする周の人たちとの協力体制が整いました。 文王、武王の親子が…

足立紀尚「定年後のただならぬオジサン」 価値ある第二の人生のスタートを準備する

定年後の暮し 定年後の生活の仕方は様々。 勤めていた会社の名前を入れた名刺を自分で作って、それを持ち歩いて安心する人。 会社に勤めている間は時間がなくてできなかったゴルフや温泉旅行を楽しむ人。 特になにもすることがなく、一日テレビをみて過ごす…

タイに単身で赴任していた頃 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

タイのホテルの装飾品 2010年の1月にタイに単身で赴任しました。家族で一緒に暮らし始めたのは2010年の3月末。単身赴任の間はライヨン(ラヨーン)という街のホテル住まいをしていました。 ライヨンという街について ライヨンは、バンコクからカンボジア側(…

タイの人のメンタリティー テレビCMから 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

Youtubeを観ていて見つけました。 休日の午後に、ちょうどいいかなと思います。 タイの人たちのメンタリティーには、こんな部分があります。 一緒に過ごしていると、よく感じました。 www.youtube.com タイの人のメンタリティー テレビCMから 今回は短めです…

中国古代史のおさらい(3)殷帝国の落日

中国古代史のおさらいの3回目です。 殷の落日 殷の最後の帝は紂(ちゅう)といいます。夏の最後の王桀(けつ)と合わせ、中国で桀紂(けつちゅう)といえば、いずれも国を滅ぼした暴君を意味します。 周の文王は西伯とも呼ばれ、渭水周辺に住む人々をよく治…

心術まとめ 古典の紹介 漢文読解の基礎 【管子四篇】

中国春秋戦国時代に成立した書物「管子」の「心術」篇の冒頭を少しずつ読みました。 「心術」は「管子」に含まれる「心術上下」、「白心」、「内業」と合わせて「管子四篇」と呼ばれます。 紹介した部分は短いですが、「管子四篇」の考え方を網羅できていま…

中国古代史のおさらい(2)太公望登場

中国古代史のおさらいの2回目です。 殷という国のこと 湯王によって始められた殷は紀元前11世紀頃に周に倒されるまで続きました。重要なことは占いで決められるような祭政一致の国でした。 動物の骨や亀の甲羅に占いによるお告げが刻み込まれて残っています…

中国古典新書「管子」柿村峻と、古典を読むことについて

柿村峻 中国古典新書「管子」 神田の古書街に易経関連グッズを扱っているお店が原書房です。 お店の前に積んである本が、時々掘り出し物があって、神田古書街に行けたときには要チェックですね。 中国古典新書「管子」 柿村峻 で、そのお店で買ったのが柿村…

シラチャの日本人学校のこと 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

シラチャ日本人学校のグラウンド 娘の転入後は、運動会や参観日などで時々シラチャ日本人学校を訪れています。 日本の学校とは違うところがいくつかありました。 思いだせる範囲で書いておこうと思います。 警備員さんが数人いる 学校にいってすぐに気づくの…

ちびくろサンボ復権? 書店の絵本売り場で見かけました

普段よく行く書店、コーチャンフォー(稲城市若葉台)の絵本売り場で 「ちびくろサンボ」 を見かけました。 あれ、と思い手に取って中を見ると、昔読んだものと同じ。 復刻版のようです。 この絵本をめぐる過去の経緯は以下の記事をご参照ください。 news.ya…

中国古代史のおさらい(1)夏と殷

管仲が活躍した春秋戦国時代の斉の国を紹介したいと思います。 まず、中国の古代史をざっと振り返っておきましょう。 中国文明の黎明 黄河 もう一つの文明の起原 長江 二つの大河に育まれた文明 夏の都はどこにあったか 殷の都はどこにあったか 中国文明の黎…

「田子の浦にうち出でてみれば白妙の」 山部赤人 歌聖が歌う富士の絶景

富士山 百人一首の4首目は奈良の宮廷歌人、山部赤人によるものです。 絵画や写真を見るように、風景がありありと目に浮かびます。 36歌仙の一人ともされていて、自然叙景を得意とした歌人です。 今回は山部赤人について紹介します。 山部赤人とは 官位は高く…

娘の転校 シラチャ日本人学校へ 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

シラチャ日本人学校校舎 タイへの出向の内示が出てからは、あれこれ大急ぎで手続きをしました。 入社以来、独身の頃も含めてずっと、いわゆる転勤族でした。 結婚して、子供ができてからもタイへの出向を含めて4回転勤しています。 そのたびに家探し、引っ越…

源氏物語や平家物語の著作権? 著作権の保護期間と古典作品

平安貴族 日本の古典として有名な源氏物語や平家物語は著作物です。 現在の著作権法で考えると、源氏物語の著作者であり著作権者は紫式部です。 ただし、著作権法の保護対象外になります。 なぜなら、著作権者が亡くなってから70年以上たっているからです。 …

汁守神社(川崎市麻生区黒川)のどんど焼き日程など

(2024年のどんど焼きは以下の記事をご参照ください) dantandho21.blogspot.com (2023年のどんど焼きは以下の記事をご参照ください) dantandho.hatenadiary.com (以下は2022年のどんど焼きの記事です) 汁守神社のどんど焼き、準備できています。 1月10…

コロナ 変異株はオミクロンで終わりではない 感染予防対策はしっかりと

変異は続く いつまでも 新規の感染者数がまた急激に増え始めましたね(2022年1月8日現在)。 感染力の強いオミクロン株での感染が広がっているとのことで。 ただ、街中の人たちの危機感は、これまでと比べて弱いような感じがします。 マスクの着用は多くの人…

【暖淡堂書房の書籍一覧】2022年1月8日現在

(アメブロの記事を修正して引っ越しました) こんにちは、暖淡堂です。 2022年1月8日時点での暖淡堂書房の書籍一覧になります。 書籍の新規追加はありません。 鋭意作成中ですが、心に迷いも生じていて、迷走中です。 以下のリストにある書籍はいずれもAma…

「身も心も」 ダウンタウンブギウギバンド 松田優作のイメージがつきまとう

宇崎竜童さんを中心に結成されたダウンタウンブギウギバンド。 作業着をユニフォームにして、軽快なロックを演奏するスタイルが受けました。 スモーキンブギ、港のヨーコヨコハマヨコスカでみんなをのけぞらせておいて、この曲でぐいっと引き込まれた感じで…

海外駐在が決まるまで 現地グループ会社からの要請 社内のパワーバランス 

タイ ライヨンのホテルからの朝焼け 2010年1月から2012年6月まで、2年半、タイにあるグループ会社に出向していました。 帰国してから大体10年になります。 タイに住んだおかげで人生が大きく変わったという気がしています。 一緒にいった嫁さんや娘も、国内…

図説 地図と由来でよくわかる! 百人一首 吉海直人[監修]

百人一首には、古くは天智天皇から選者の藤原定家まで、様々な時代の多くの歌人の歌が選ばれています。 これらの歌の舞台がどのような土地であったのか。 そこに注目して作られたのがこの本です。 それぞれの歌には由来と関連する土地の地図が添えられていて…

テレワークを続けると、歩幅がせまるなる?

ウォーキング コロナの感染拡大がきっかけになって、テレワークをしている人が増えています。 家の中で仕事をしていると、どうしても座っている時間が長くなりますし、移動も家の中に限られてしまいます。 そうなると、どうなるか。 自分は、歩幅がせまくな…

【テクノの王道】坂本龍一 The End of Asia

YMOの演奏を先に聴いていたのですが、こちらも買って聴きました。 雰囲気はこちらの方が好きですね。 ギターは確か渡辺香津美さんですね。 後半のギターのソロは圧巻です。 シンセサイザーを多用していますが、当時はアナログのシンセサイザーだったかと思い…

小銭のお賽銭は困る? 硬貨の預け入れは戦略的に

(Bloggerの記事を修正して引っ越しました) 小銭貯金 こんにちは、暖淡堂です。 金融機関は経営が大変らしく、手間のかかる大量の硬貨預入では手数料を取っています。小銭の対応に手間がかかっているというのが理由らしいですが。通常、経営が大変というの…

【テクノ? 王道ロック?】高橋幸宏 「音楽殺人」 カラーレコードって知ってる?

(Bloggerの記事を修正して引っ越しました) カラーレコードというプロモーション カラーレコードって、ご存知でしょうか。 僕が買ったのは、レコード盤自体が青く着色された、透明のビニール製。 で、綺麗で、格好よかったです。 音は通常版と同じ。 CDが普…

「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の」 柿本人麻呂 「伝人麿作」 伝説の歌聖について

百人一首の第三首の作者は柿本人麻呂とされています。 これは、現在では本人の作ではないとの解釈で落ち着いているようです。 読み人知らずとして「万葉集」にあるものを、その後の人たちが「人丸(ひとまる)」作と伝えるようになり、それがやがて「人麻呂…

コロナ感染拡大で会社の年末年始はこう変わった

こんにちは、暖淡堂です。 今日あたりから仕事始めの会社が多いかと思います。 お役所の仕事始めですね。伝統的に、これに合わせているのでしょうね。 (ちなみにですが、いくつかのお役所の年末年始のお休みは法律で決まっています) コロナ前だったら、皆…

伊尹(いいん)について 殷(商)の成立

(Bloggerの記事を修正して引っ越しました) 伊尹という人物について 斉の桓公には管仲、周の文王、武王には太公望呂尚、殷の湯王には伊尹。 この最後に出てくる伊尹(いいん)ですが、日本ではあまり知られていません。 どのような人物だったのでしょうか。…

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