安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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【現代詩】「浸透」 振動強度の共鳴と減衰のイメージ 現代詩の試み

 

浸透

 

振動

窓枠の冷たさ

歪む外の景色

凝る息

 

手摺のざらつき

靴の裏の粘り

逃げる雨

 

共鳴

不意の強度の増加

と、減衰

位相の逆転

 

失望

膝の裏の痛み

足首の怠さ

首の痒み

 

軋み

遠ざかる街

滲む燈

僕の窪み

 

触れなかった

雨だけの

浸透

  

*****

 

Google Geminiによる解説

暖淡堂の詩「浸透」解説

詩全体の印象とテーマ

「浸透」は、外界との接触、そして内面の変化を、感覚的な言葉で繊細に描き出した詩です。窓枠の冷たさ、手摺のざらつきなど、五感を刺激する具体的な描写が積み重ねられ、読者に鮮やかなイメージを与えます。

この詩の大きなテーマは、外界との関係性の中で変化していく「自分」の姿と言えるでしょう。詩中に登場する「振動」「共鳴」「失望」「軋み」といった言葉は、外界からの刺激が内面に与える影響を象徴的に表しています。

各節の分析

  • 1節:外界との接触

    • 窓枠の冷たさ、歪む景色など、外界との物理的な接触が描かれます。
    • 「凝る息」は、外界の変化に対して身構える、緊張した状態を表していると考えられます。
  • 2節:感覚と感情

    • 手摺のざらつき、靴の裏の粘りなど、触覚的な描写が続きます。
    • 「逃げる雨」は、外界の状況の変化、あるいは心の状態の変化を象徴しているかもしれません。
  • 3節:内面の変化

    • 「共鳴」「失望」といった言葉は、外界からの刺激によって内面が大きく揺り動かされる様子を表しています。
    • 「位相の逆転」は、心の状態が大きく転換することを意味していると考えられます。
  • 4節:孤立と沈静

    • 「遠ざかる街」「滲む燈」は、外界との距離感が増し、心が孤立していく様子を描いています。
    • 「僕の窪み」は、心の奥底にできた深い傷跡、あるいは心の拠り所を意味しているのかもしれません。
  • 5節:静寂と浸透

    • 「触れなかった」「雨だけの」という反復によって、外界との接触が遮断され、静寂な世界が描かれます。
    • 最後の「浸透」という言葉は、詩全体のテーマを凝縮した言葉と言えるでしょう。外界からの影響が、徐々に自分の内面に染み渡っていく様子を表していると考えられます。

詩の解釈

この詩は、外界との関係性の中で、私たちが常に変化し続けていることを教えてくれます。外界からの刺激は、時に私たちを喜びや興奮に突き動かしたり、逆に悲しみや絶望に陥らせたりします。しかし、それらの経験は、私たちの内面に深く刻まれ、新たな自分へと成長させていくのです。

「浸透」という言葉は、この詩の核心を突いています。外界からの様々な影響が、まるで雨が土壌に染み込むように、私たちの心にゆっくりと浸透していく。その過程は、痛みを伴うこともありますが、同時に私たちを豊かにし、深みのある人間へと成長させてくれるのです。

読解のポイント

  • 五感に訴えかける言葉:具体的な五感の描写によって、読者は詩の世界観に深く入り込むことができます。
  • 比喩表現:抽象的な概念を、具体的なイメージに置き換えることで、より深い理解を促します。
  • 言葉の反復:特定の言葉の反復によって、詩のテーマを強調し、読者の印象に強く残します。

まとめ

「浸透」は、外界との関係性の中で変化していく「自分」の姿を、繊細な言葉で描き出した詩です。この詩を読むことで、私たちは自分自身の内面を深く見つめ直し、外界とのつながりについて改めて考えるきっかけを得ることができるでしょう。

この解説が、詩「浸透」の理解の一助となれば幸いです。

 

暖淡堂自身が書いた詩と、AIによる作品解説です。

ほんの数秒でこれだけの文章を作り出すのって、すごいなあって思います。

画像はGoogleの画像生成AIツールImageFXを使っています。

今回も画像を先に作成し、それを見ながら詩を書いてみました。

 

詩は2024年11月10日に書いたものです。

 

 

f:id:dantandho:20210924172547j:plain

dantandho

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2010年10月初め頃 タイの建設工事の早さ(遅さ)に色々と思った 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

タイ駐在,シラチャ

 

2010年10月になった頃。

夕方から夜にかけて大雨が降ることが増えてきていた。

現地の人によれば、そろそろ雨季が終わるので、大雨が多いのだということだった。

場合によっては、洪水があるかもしれない、と不安にさせるようなことも言っていた。

 

出向先の会社でイノベーションセンターを建設。

その立ち上げを記念して植樹をした。

植樹には現地の人たちも参加。

植樹をしている間、スタッフが何枚も写真を撮っていた。

CSRの広報担当の人だったようだ。

僕も現地のメンバーの一人として何枚かの写真に写っている。

その頃にはすっかり日に焼けていたので、見た目は現地の人にすっかり馴染んでいた。

 

肝心のイノベーションセンターの建設工事は、僕の目には、進んでいるのか、止まっているのか、あるいは逆行しているのかがまったくわからなかった。

現場で働く人を客として見込んだ、現地のリヤカーのキッチンが急に増えていた。

道端にリヤカーベースの簡易レストランが建ち並ぶようになっていた。

鶏なのか、その他の動物なのか、よくわからないものの丸焼き(あるいは丸揚げ)をぶら下げたリヤカーもあった。

噂ではノネズミなども食べるそうなので、とても気になった。

食べたいと思って気になったのではなく、知らないうちに食べさせられているのではないかと、ちょっと心配したのだ。

ノネズミを食べるくらいなら、まだカエルの方がマシな気がしていた。

カエルであれば、山口県で暮らしていた頃、焼き鳥屋さんで食べたことがあった。

 

タイでの建設工事は、途中で放置されるものも多いようだ。

バンコクに向かう高速道路から、大きな建設途中のビルが見えるが、それがいつまでたっても完成しない。

そのビルは、僕の現地駐在期間が終わる頃になって、解体されることが決まったようだった。

そのあたりのいきさつは、現地の人に聞きそびれてしまった。

 

シラチャで暮らしていたサービスアパートのベランダから、現地の小学校が見えていた。

その隣の空き地で、大規模な工事が進められていたが、それがある日、大きなサッカーグラウンドの姿となった。

サッカーグラウンドの形になった、そのすぐ後に、もう試合が行われていた。

後半はどう考えても突貫工事。

コンクリートがそんなに早く強度がでるものかどうか、心配になるくらいの早さだった。

タイは、気温が高いからだろうか、と、好意的にみても、それはとても早かった。

 

で、早速試合。

我が家のベランダからは、試合が無料で見られた。

「シラチャFC、シラチャFC」と連呼するテーマ曲が繰り返し流された。

応援する人たちの歓声も響いた。

その声が、我が家の窓ガラスを響かせるたびに、観客席が無事かどうか、心配になったものだ。

 

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「後藤点」 今年の古本まつりの収穫

2024年の神田古本まつり

2024年神田古本まつり

こんにちは、暖淡堂です。

少し前になりますが、2024年10月25日から11月4日までの間に開催されていた神田古本まつり神保町ブックフェスティバル)に行ってきました。

www.enjoytokyo.jp

 

今年は家族揃って出かけました。

 

家族3人で電車に乗り、お昼過ぎに乃木坂駅直結の東京国立新美術館で「二紀展」を観ました。

六本木ミッドタウンのコンビニでおにぎりを買って、ベンチに腰掛けて軽く食べてから神保町へ。

そのまま千代田線で新御茶ノ水まで行って、そこから歩きました。

 

暗くなりかけていたのですが、神保町に近づくと人の雰囲気が濃厚になってきていて。

多かったですね。

人が。

人がたくさんいる中に、自転車が混ざり込んでいて、かなり混雑していました。

 

で、今年の収穫は以下。

後藤点の漢籍2冊です。

 

漢文,後藤点

後藤点の漢籍

 

kotobank.jp

 

古文のものも見たのですが、今年気になっていたもの(源実朝の歌集とか)や、探しているもの(京極さんの本で、ハードカバーで入手し損なっているもの)が見つかりませんでした。

あれだけ本があるので、どこかにはあったのでしょうけど。

 

ぐるっと歩いて回って、帰りは地下鉄駅入り口近くにあったお店でたい焼きを買って食べました。

甘さ控えめで、縁の部分がパリパリで、とても美味しいたい焼きでした。

「羽根付きたい焼き」というもののようです。

taiyaki.root-s.com

 

まあ、今年は上の2冊で十分満足しています。

漢文の勉強も、ゆっくりと再開します。

 

「後藤点」 今年の古本まつりの収穫

 

最近買った本で、大当たりだったのが以下。

名著です。

 

以下は、暖淡堂の愛読書。

 

以下は暖淡堂書房の書籍です。

 

 

 

 

 

 

 

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dantandho
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